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機能実装に至るまでのプロセスは誰がどのくらいの内訳で意思決定したのでしょうか? 2/2

こんにちは!
フマです。

ちょっと前なんですけど、中国の広州に旅行に行きました!
友人が2人も赴任してて、しかもその友人同士は知り合いじゃなかったのではじめまして広州ご飯をしました。楽しかった

ばちくそ甘い飲み物、広州では大人気らしい
頭の位置が気に入らないピクトグラム
テンションアゲって感じの場所

さて、前回が前置きで4000文字くらいいってもうたので、二つに分けた後半です。
私はドキュメント化は好きなのですが、多分かなり精査しないと冗長な文章になってしまうので、本当は要約したいのですが、あんまり時間かけすぎてもアレなので許してください笑

逆にPART1は前置きだけなんで、これから読んでも全然OKな感じです。

改めて命題文はこちら。

成長する生物は全て、自らの生態的プロセスを自身の身体に刻印し、それを外界に表出させながら存在している。(P25)

インターネットを思想化する、プロクロニズムの思想と実践 

前回の締め文から、以下の2点を中心に記述します。


①次に進むべき道は決まっているわけではない
前に投稿したカニ化の記事もほぼリンクしてくるのですが、進化の先を発散(多様化/差別化/ユニーク化)として捉えるだけではなく、一見他者と類似している状態も、収斂進化論的には一種の最適解であると言う論調を改めて深掘りたいと思います。
https://note.com/postmaster1118/n/nb04b28af33b5

②組織として、刻印の継承をするために意識すべきこと
後から入ってきたメンバーが、どのようにプロダクト開発への寄与率を高められるのかの思考方法を考えてみました。


①次に進むべき道は決まっているわけではない


我々プロダクトマネージャーは、ときにバリュープロポジションや差別化という要素を加味しすぎた結果、ユニークな機能、今までにない機能という名の免罪符の元、誰の轍もない道を選択してしまっていないでしょうか。

そして、それと同時に限られたリソースの中で、そのリスクを背負えるほどに、プロダクトの今までの刻印とそれらの関係性の本質を理解しているでしょうか。

特に、創業期からプロダクトに伴走していない場合は、私たちが各人所属しているコミュニティ内においては、私たちよりも、プロダクトの方が長い寿命を有していること、我々の意思が全く反映されていない刻印がすでに刻まれていることを殊更知覚しなければなりません。

進化の先の一種の可能性として、収斂があるとするならば、類似サービスと似ている機能や価値を提供することは、必ずしも進化のプロセスに背反しているとは限りません。

もちろん、特許などのライセンスや、リーガルの面で保護されている場合もありますが、行き着く先が同様。という状態は、場合によっては喜ばしく、迎合すべき事象なのかもしれません。

なぜならば、長きにわたる変化のプロセスを経て、類似の状態になったということは、それぞれの主体が別々に選択した最適解に対して、類似性があることが客観的にも確認できている一種の証明になっているからと考えます。

異なる価値観で、異なる内訳の意思決定ポートフォリオからなる複数のプロダクトが、結果的に同様の選択肢を取ること、特に類似のUIになることは、
みんな生存への最適な進化の結果選択したと言う捉え方もできます。

言い換えると、生き残りへの選択肢は、誰しもが想像していない領域にもあれば、一方ですでに収斂していく流れの中にもあり、私たちはどのような意思決定ポートフォリオを有していようが、後者についてのトレンドを観測し、その選択を取る視野を常に持ち続けることが重要であるということです。

それは、過去の刻印を集合したベクトルと、これから進むべきベクトルには、因果関係はなくても相関関係はあるという示唆になると考えています。

つまり00をしたのだから必ず結果としてXXの価値提供をしなければならないという思考は、進化の方向性がその延長線上にあるというバイアスから生じてしまう思考と同義と言えます。
本来的な思考は以下と主張します。

要するにこれ

あくまで相関関係として今までの刻印を捉え、00をしたらXXが相互影響するから、それによる価値やリスクを考慮するという片務的ではなく双務的に捉えるべきということを①では述べさせていただきました。

②組織として、刻印の継承をするために意識すべきこと

私は、今の会社には創業3ヶ月後くらいから関わり始めて、まだプロダクトが始まる前から意思決定ポートフォリオの内訳に参与していました。

しかし、途中で新しく入ったメンバーについては、他の社員が暦的には先輩になるだけではなく、担当プロダクトも擬人化すると会社の中では先輩社員になります。

プロダクトさん、は実際には人間ではないが、再三述べたように今の姿に至るまでのポートフォリオがあります。そして当たり前だが重要なのは、そのポートフォリオ内訳には当然ながら自分というウェイトは0であることです。
(これは良い悪いの話ではないand業務委託とか出戻りとかの例外は除く)

途中から合流した場合は、これからプロダクトに対しての自分の意思決定ポートフォリオを、どの角度からどうやって増やしていくのか?が頑張って考えるテーマだと言えます。

私も今思えば、他の会社でこの思考でプロダクトに向き合えばまた他の景色が見れたのかもしれないなと思っています。

っていうポイントをいくつかまとめました。

プロダクトの機能の変遷を知る

今の機能は当然ながらいつでも操作できますが、それよりも、もうすでに存在していない機能や、だいぶ初期からあった機能はなんなんだろう、という視点で情報収集やサービスに慣れることをお勧めします。

逆に前からいるメンバーは、後からいるメンバーがそうした参照ができるように整えておくべきです(って書きながら自分への戒めをしています笑)

初期のお客様に変遷をインタビューする

もちろん全てのお客様が貴重なご意見をいただく大切なユーザー様ですが、特に最初期から使ってくださっているお客様は、この意思決定ポートフォリオにバイネームで刻印されていることがあります。

そうしたお客様が、今までどうプロダクトを評価しており、これからどのように期待しているのかを綿密に伺うことは、自分が知らない景色を仮想ではあるが実感することができます。

当時のリソースを知る

技術的負債、デザイン負債、OO負債・・・いろんな負債がプロダクトには同様に刻印されています。
今現時点のリソースと社内のスキルや稼働時間から、過去の刻印を観測すると、「なんでこんな遠回りを・・・」とか「こんな負債残す必要なかったじゃん」という感想も全くもってあり得る話です。

もちろん、将来の運用や成長を見据えて、そうした負債をなるべく生み出さないように工夫したり試行することは重要です。
ですが、今まで私もβ版リリースや本番リリースを経験し、
「ごめーん自分を含めた将来のみんな〜!!!(最適解と思っているが、負債含むリリースをすることを決めた)」というのは正直ありました。

当時の限られたリソースや、選択に置いての環境などは、今と異なっている。これを念頭に入れるだけでも刻印の追憶がよりリアルにできると思います。

まとめ

このように、刻印された歴史を辿ることによって、プロダクトを介したタイムスリップ的な追憶体験が可能だといえます。

特に、その時にその場にいなかった場合、どのように今に至るのかを至るのかを思考する事で、次に自分がどのように意思決定すれば良いのかの参考になると思ってこの記事を書きました!

ぜひ参考にしてください!

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