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021何を「目的」としてモノを買う?③ 「人間は万物の尺度である」によせて

 2日も公開予定から遅れてしまった。自分の定めた決まりに従えないのは、さすがに情けなく、反省すべきことである。

前回、前々回の話を受けて

 過去2回の投稿では、何を目的としてモノを買うかということについて、最近した買い物を例に話をしてきた。何をもって購入へと走るか、何をもってそれを良しとするか。この感覚って、意外と日常生活の様々なところに潜んでいるなと思ったのだ。何をもって良しとするか、、、これを決める際、人はどのような要素から決定するのだろう。

比べるべきは、過去の自分?周りの人?

 勉強でもスポーツでもなんでも、限界を求めればどんなことでさえもスキルを上げていくことは、無限に可能だと自分は考えている。自分は何度かここに書いているように、塾でアルバイトをしている。生徒のレベルは様々だ。学校のテストで平均以下の人、並大抵の人、平均をはるかに超えている人、一方、1桁の人。高校生であれば、どこまで勉強をするか、どの程度の知識まで求めるかは、自分が志望する大学の偏差値によって決定されるだろう。各々、見てるゴールが違う。

 「自分と人を比べるな。」「よそはよそ、うちはうち。」

 勉強面に限らず、よく聞いてきた言葉たちだ。駄々をこねる子どもに対して、お母さんが咎めるときによく使う言葉のように思う。「○○くんの家はOKしてもらったみたいだよ!だからうちも、、、」「よそはよそ、うちはうち」子どもはその時、友達の家をうらやんでいるのだろう。他人を妬むと表現してしまうと悪く聞こえるが、他人にあこがれているといえば少し見栄えがいいだろう。人と比べてもなんの意味もないぞ、お前の人生を歩め、とかなんとか聞くけれども、無理だよ!比べちゃうよそんなの!人と比べることで、自分に足りないものについて気がつくことができるし、その人を目標にしようとまで思うこともある。こうなってくれれば、良いインセンティブである。その目標設定をどこに、誰にするかでその後のモチベーションはかなり変わってくるだろう。自分の過去と向き合い、あの時の自分と比べて成長できただろうか、成長できたなら万々歳。確かにこの考えもわかる、だがな、自分の過去だけを成長の尺度にしていると、いつか必ず周りから置いて行かれるとさえも思う。自分では大成長したつもりでも、周りは実はもっともっと成長していた。自分なんてちっぽけな成長だったのだ。こんなことになってしまったら、悲しいし、悔しすぎる。周りの歩幅をしっかり確認して、自分が置いて行かれないように歩幅を合わせていく必要があると自分は考える。だから、やはり自分は「自分と周りを比べるな」等々の言葉には心からは賛同できない。

目指すべき目標を見誤ると

 どんな分野でさえも、上には上がいる。自分はあるものごとに対して博識だ、と思っていても必ず上はいる。当たり前のことだ。とある趣味を新しく始めたとしよう。その際、いきなりプロ上級者用の道具や機材、本などは買わないだろう。やはり初心者は初心者なりに、はじめの一歩のような入門書が適している。どこまでで良しとするか、これは非常に難しいところである。ある人のこのスキル、生き方を目標にしようと心に決めた時、それが今の自分とあまりにも乖離しすぎていると、多少の劣等感を伴いながらこなしていくことになるだろうなと自分は考える。これがその道のプロだったり10歳20歳も年上であったら話は別なのだが、同級生を目標としたいときにこの劣等感を感じるようになると厄介である。

「え、同じ時間しか生きてきてないはずなのに、なんだこの人、すごすぎるじゃん。これで同い年かよ、うわ、自分ダメダメじゃんか。」

 このようなマインドに入ったらもうだめだ(笑)。同年代であっても、自分の範疇を大きく超えてくるハイスペック人間はいる!仕方がない。でも、そういう同年代を見た時に劣等感を思うようであれば、それは、その人と比べなくていい!もっと今の自分と近い人を目標にしよう。もちろん恩恵を受けられる人を。

「人間は万物の尺度である」

 ようやくこれら記事を書くきっかけとなった言葉にたどり着いた(モンハンもやりたいことなので、手短にまとめる)。これは、プロタゴラスの有名な命題であり、彼の認識論上の立場を表すものである。

同一の事象/事柄に対する感覚的あるいは知覚的判断は個々人によって異なる。すべての判断の基準は、個々人に属する(出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

 なにをすごいと思うか、なにに憧れを抱くか、なにを理想とし、なにに感動するか。こんなものに「絶対」はない。自分の感覚、直感を信じ、ときには周りの人を覗き見して、自分の考え方、知識に厚みを加えていこうと思う。

 さて、今回のテーマは連作にするほど内容のある話であっただろうか(笑)。まとめ方がわからなくなってしまった。ただこれでいいと思う。
 

今回はこれで良しとしよう。

一狩り行くか、もりてつの語源講座を見るか、夜食を食べるか、本読むか、なにをしようかな。よし、これに決めた。

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