中学受験、大学受験に浸かりすぎた人生はやばい?
そう語るのは元クラウドワークス取締役副社長兼COO(最高執行責任者)の成田修造さん。
中学受験なんかせず、公立で伸び伸び好きなことを探して生きていくのが正解なのでしょうか。
いかに受験レースに巻き込まれないようにするかの努力が大切なのでしょうか。
現在の日本では、過去に例を見ないほど中学校受験が加熱しています。
親は、子供が良い大学に行くために、良い中高一貫校に入れる努力を惜しまずにやっています。
そんな時代背景の中で、成田さんのこの発言です。
正直、自分が子供のためにやっていることに自信が持てなくなった人もいるでしょう。
🟡良い中高一貫の学校に入れて、手堅く良い大学に入れるようにするか。
🔴自分の好きなことを突き詰めるために、受験レースから退くか。
一体どちらが良いのでしょうか。
本日は私の考えを共有させていただきます。
1. すでに没頭しているものがあるなら受験レースは避けるべき
まずは、すでにお子さんが何かに異常に興味関心を示している場合は、無理に受験レースに引きずり込むことはお勧めできません。
これについては前回の記事で詳しく説明しています。
よければこちらもご覧ください。
現代はプロゲーマーやユーチューバーをはじめ、これまでには収益化が見込めなかった仕事でも、十分に食べていくことができるようになりました。
何かに没頭することができていれば、その道のプロになることができるようになります。
月に10〜30万円稼ぐことだって、ありとあらゆる分野で可能でしょう。
ものによっては、普通に大学卒で企業に入社した人の10~100倍稼ぐことだってあり得ます。
「没頭できるもの=その子の強み」です。
受験レースに膨大な時間を注ぎ込むのではなく、その子の強みを伸ばしやすい環境に身を置いてあげることが重要です。
2. 没頭できるものが見つかっていない人は
それでは次に、まだ没頭できるものが見つかっていない人に焦点を絞って考えていきましょう。
正直、こちらに該当する子の方が大半ではないかと思います。
整理して考え、判断していきましょう。
2-1 チャレンジ思考が強い人は
「安定はあまり求めておらず、色々なことに躊躇なくチャレンジできる。」という人は、成田さんのおすすめコースが合うと思います。
いわゆる「受験レース」には参加せず、自分のやりたいことを突き詰める方向です。
なぜかというと、受験レースに乗っからず自分の強みを伸ばしていくスタイルをとった人は、少なからず実力主義の世界に入ることになるからです。
正直学歴がないと、学歴がある人の数倍「実力」を見られることになります。
そして実力がないと評価されないため、実力が十分になかった場合にはあまり良い待遇は期待できないでしょう。
この実力主義の社会で活躍できる人は十分にいます。
しかし、埋もれてしまう人ももちろんいます。
「チャレンジすることがあまり好きでなく、安定で温室な環境でそれなりの生活を送りたい。」という人には向いていないでしょう。
一方で、実力社会でどんどん自分の能力を発揮したい!という人には願ってもない環境です。
やる気さえあればどんどん力もついていきますし、他の人が受験対策に時間を奪われている間に自分の強みを伸ばすことができます。
ぜひチャレンジしてみると良いでしょう。
2-2 安全、安定を求めている人は
「できるだけチャレンジしたくない。」「平穏に安定した生活が欲しい。」「大成功はしなくて良いから大きな失敗をしたくない。」といった人には、この成田さんのメッセージは当てはまらないでしょう。
保険を常に備えた状態で生きていくためには、フリーランスや起業家になるよりも、受験レースを勝ち抜いて福利厚生の良いホワイト企業に入った方が良いと思います。
やはり会社員は産休・育休も普通に取れますし、給料は安定してもらえます。
働き方改革により、勤務時間もどんどん縮小されていますし、テレワークも導入されつつあります。
起業家精神の人やチャレンジ思考の人からすると「そんな人生つまんない!」と言われるかもしれませんが、これは間違っています。
面白いかどうかは、個人の主観です。
結局、安定かチャレンジかを選ぶのは本人の性格に依存することがほとんどで、本能的に感じる直感から、どちらにするか選ぶ人が多いです。
安定かつゆったりを好むなら、受験レースに参加するのも良いと思います。
安定かつゆったりかつ高年収は、受験レースを勝ち抜いた人にしか選べない大企業が多いのですから。
3. 子どもはチャレンジコースの解像度が低い
子供がチャレンジに積極的になれないのは、「解像度が低い」ということが原因の1つとして挙げられるかと思います。
起業した人がどんな働き方をしていて、どう思っているのか。
会社員時代と比べてどういうところが良くなったのか。逆にどこが微妙だったのか。
そういうことをちゃんと実感を持って知ってみないと、未知の世界に飛び込むことになります。
そうするとグッとハードルが上がりますよね。
教師や保護者が、彼らに解像度をあげる機会を提供することが大切なのです。
子供の将来のために、色々な知識、ケースを提供してあげましょう。