#352 気が合うとか合わないとか
世の中には自分と気が合う人と気が合わない人の2種類がいる。
そう思っていた。
でも最近、やっぱりそれは違うと思うようになった。気が合うとか合わないとか、そんなものはないのではないか。
数日前、私の学校はテスト期間に入った。テストがある日は学校は午前で終わり。それ以降学校に残って勉強する人は少数派で、大多数が家に帰るなり塾へ行くなりする。
私は普段の学校生活では1人で過ごすことが多い。昼休みに教室を見渡せば、仲良し同士で集まってお弁当を食べている人が多い中、私は1人でぼーっと食べる。黙々と食べる。
(お母さんが作ってくれるお弁当は美味しい。)
それはさておき、お昼はいつも1人で食べる。一緒に食べようと誘う人も誘ってくる人もいない。それでいい。大丈夫。それでいいの。
でも、昨日は違った。隣のクラスの「彼女」が一緒に食べてもいい?と聞いてきた。彼女と私は同じ部活で去年は同じクラスだった。同じ部活で同じクラスだったとは言っても、常に一緒に行動を共にするような仲じゃないし、そもそも彼女と私は気が合わない、と勝手にそう思っていた。だから声をかけられたときは、正直戸惑った。まず話題に困る。私は沈黙が苦手だ。気まずさを晴らそうと無理やりにでも何かしゃべろうとしてしまう。
そんな内向的な私に彼女は声をかけてくれたのだった。私は「うん。」と答えた。
テストの後ということもあり、テストの出来だとか、残り50日を切った共通テストの話をした。さすが受験生、話題は勉強のことばかりだった。(私が彼女ともっと親しく仲が良かったら、たとえテスト後だろうが共通テストが差し迫っていようが勉強以外の会話もできたのかもしれないと思う。)
私と彼女が一緒にお弁当を食べたのはせいぜい20分間くらい。そしてそのままの流れで、一緒に勉強することになった。一緒に勉強と言っても教え合うわけではなく、ただ横並びになって教室の中の空気を共有しながらそれぞれに勉強するといった具合だ。
私は「うん。」と言ったことに後悔し始めた。いくらそれぞれ勉強しているとは言っても、勉強以外の話題が見つからないような関係なのだから、隣の彼女が気になって日本史の内容が全く頭に入ってこない。
そんな状況にもだんだんと慣れてきて、最終的に私たちは3時間同じ空間にいた。いつもは一人でそそくさと帰るけど、今日は「お疲れ、ばいばい、明日ね。」という相手がいる。少しの心地よさを感じた。
(...とここまで書いてきて私が書きたい内容と付けたタイトルに若干のズレがあるように感じられるがとりあえず書ききることにする。)
私と彼女はとても仲がいいわけではない。
それでも一緒にご飯を食べて一緒に勉強した。
私たちはたまたま同じ年に同じ地域に生まれて、同じ高校に進学した。偶然出会えた人を「気が合うとか合わないとか」で避けてしまうのはなんか違う気がした。
最後まで読んでくださりありがとうございます。最近、勉強の息抜きにnoteの記事を書いていることが多いのですが、受験生になる前と比べて文章がまとめられなくなったような気がします。ちょっともどかしいです。
やっぱり続けることって力になるんだなと感じます。