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【最強BMP⑭】「心配性」は弱点ではなく強み
心配性は強み
「自分は心配性でいつも不安だ」という方からのご相談を多く頂きます。結論から言えば、心配性は欠点ではありません。活かし方によっては強みになります。
心配性の高感度危機管理センサー
心配性の人は、他の人より「高感度の危機管理センサー」を持っています。そのため、様々なことに「不安」を感じることが多いのです。心配性の人は「頭が良い」「想像力が豊か」「周囲に気を使う」「分析力」「危機管理能力」が高いのです。
成功者も心配性
成功者であり、メンタルが強いと見える方、例えば松下幸之助氏やイチロー氏は、自ら「心配性だ」と言っています。強いメンタルをつくるには、実は心配性が有利です。彼らの共通点は「危機管理能力」です。心配に対して徹底的に対策をとるため、問題が起こっても平常心でいられます。周囲から見ると、メンタルが強いように見えるのです。成功の秘訣は徹底した危機管理にあり、これこそ心配性の得意分野です。
仕事でも心配性が有利
心配性の人は、仕事においても楽天家より有利です。楽天家は場当たり的な対応になりがちですが、心配性の人は先を見越して対策を立てるため、トラブルを未然に防ぐことができます。
積極的心配性と消極的心配性
心配性にも「積極的心配性」と「消極的心配性」があります。
積極的心配性: 「仕事をクビになるかもしれない」と考えた時、積極的に対策を考え実行します。副業を始めたり、どんな仕事でも積極的に取り組んだりします。対策を講じておけば、不安はなくなります。
消極的心配性: 「仕事をクビになるかもしれない」と悩むだけで行動せず、顔色を伺って神経をすり減らします。恐ろしいことに、脳は鮮明にイメージした不安を実現しようとします。
消極的心配性の人は「自分の常識にこだわる癖」があり、これが行動を制限します。完璧主義からくる心配も、「~でなければならない」「~すべき」といった思い込みが強く、行動を妨げます。その結果、現状は変わらず、不安だけが募ります。
不安になったらすること
不安を書き出す
不安に感じることを全て書き出します。対策を考える
不安の横にあらゆる対策を書きます。例えば、「怒られる」ことしかない場合でも、「怒られ方」の対策があります。誠意ある態度で謝る、ひたすら辛抱して謝る、お腹をいっぱいにして超満腹状態で怒られるなど、様々な対策が考えられます。対策を講じたら、あとは「なるようになる」と思う
対策を講じた後、その対策が上手くいくかどうかを心配するのは不毛です。対策を立てたら、あとは「なるようになる」と開き直ります。漠然とした不安は心配しない
「心配ごとの9割は起こらない」と言われています。対策ができない漠然とした不安は心配しないことが重要です。
心配性の人は「ネガティブな情報」に目が行きがちです。普段からネガティブな情報は見ないようにし、不安になったら「笑顔」を心がけましょう。口角を上げるだけでも効果があります。意識的に「笑い」「大丈夫」と口に出すことで、ネガティブな情報をシャットアウトし、脳を切り替えてください。
心配性を活かす
心配性は訓練で身につけられるものではなく、持って生まれた強みです。心配性を「変えたい」ではなく「活かす」ことで、成功者にもなり得る性格なのです。リスク(risk)の語源であるラテン語「risicare(リジカーレ)」は「勇気を持って挑戦する」という意味です。
心配性が武器になるように、その心配に対し対策をし、漠然とした不安は打ち消すようにしましょう。勇気を持って挑戦してくださいね。
まとめ
心配性は決して欠点ではありません。心配性を強みとして活かすことで、
問題解決能力や危機管理能力が高まり、成功への道を切り拓くことができます。心配性を活かして、自分の持っている力を最大限に発揮しましょう。