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【最強BMP㉘】「努力は快楽?」脳科学で証明された「楽しむこと」の重要性
正しい努力は脳を「快」にしてする努力
孔子の『論語』には、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」という一節があります。これは、「知識を持つ者は、それを好む者には及ばない。そして、それを好む者は楽しむ者には及ばない」という意味です。この言葉は、夢の実現や目標の達成にも通じるものであり、結果に直結します。
努力すれば夢は叶う?
「努力すれば夢は叶う」は本当でしょうか?努力を重ねても結果が出ないことの方が多いのではないでしょうか?。
また、「知識は力なり」という言葉もありますが、知識を行動に移さなければ無駄です。「知識メタボ」という言葉もあり、知識が豊富でもそれを活かせない状態を指すそうなのですが、多くのセミナーや書籍から得た知識も、行動しなければ単なる情報に過ぎません。
しかし、好きなことは自然と行動に移せますよね。
楽しむことが鍵
脳科学の研究によると、「楽しむ」という感情はドーパミンという快楽物質を分泌します。ドーパミンは報酬系と呼ばれる脳内システムを活性化し、集中力やモチベーションを高める効果があります。つまり、「楽しむ」ことは、単なる感情的な満足感だけでなく、目標達成を促進する強力な力となります。では、どうすれば「楽しむ」行動ができるのでしょうか?
楽しむ行動の具体的方法
1. 苦しい努力を楽しむ行動に変える
興味のある分野から始める。すぐに試せない場合は、自分が興味のある分野から始めましょう。行動を楽しむ工夫を考える。例えば、好きな音楽を聴きながら作業をしたり、小さなご褒美を設定するなど。好きなことをする際の楽しみを取り入れることがポイントです。
2. 脳内報酬系を刺激する
●ゲーム要素を取り入れる:ポイント制度やランキングなどを利用し、楽しみながら努力する。
●ご褒美を設定する:目標達成の度に自分にご褒美を与えることでモチベーションを維持。ただし、与えすぎるとご褒美が目的になってしまうので注意が必要。
●ポジティブな言葉を使う:「ありがとう」「大丈夫」などのソフトなポジティブワードを使用し、「ダメ」などの否定的な言葉は避ける。否定的な言葉は、発した瞬間に脳がブレーキをかけてしまうからです。
正しい努力と努力の質
努力が悪いわけではありませんが、無駄になることは多々あります。
「努力だけでは夢は叶わない」と思う方も多いでしょう。
では、結果を出している人と出せない人の「努力」にはどこに差があるのでしょうか?努力の意味を調べると
“力をこめてことをすること。あることを成し遂げるために、休んだり怠けたりすることなく、つとめ励むこと”
と書いてあり、努力には義務や我慢の意味が含まれています。
ほとんどの人が使う「努力」は、「つらいけど頑張る」「嫌なことだけど頑張る」という意味合いがあります。
しかし、結果を出している人の「努力」は、課題を克服するための行動を楽しみながら行っています。そのため、苦労すら楽しめます。
結果が出るか出ないかの理由は、「努力の質」が違うからです。
「努力している」と思っているのに結果が出ない人は、「努力」の方法が間違っている可能性が高いので、せっかくの頑張りを無駄にしないために、以下の点に注意しましょう。
努力の注意点
1. 「嫌だけど、辛いけど、我慢して頑張る」をなくす
我慢をするとストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。これが続くと、体や心に悪影響を及ぼします。
2. 「努力の内容」を見直す
努力の中身を確認する。目標達成のための問題点を分析し、課題を改善するための行動を徹底的に行う。具体的な行動計画を立て、それに沿って進めることが大切です。漠然と「やっている」では結果には繋がりません。
3. 「努力の先に待つ結果」にワクワクする
ワクワクすると集中力やモチベーションを高めるドーパミンが分泌されます。目標達成の先にある喜びを想像し、それを原動力にします。
まとめ
夢や目標の達成には、知識や努力だけでなく、楽しむ心が重要です。
楽しんで行動することで脳が「快」の状態になり、ドーパミンが分泌され、行動力や集中力が高まります。
正しい努力とは、やるべきことを楽しむことであり、苦労すら楽しみに変えることです。結果を出すためには、努力の質を見直し、楽しむ工夫をしていきましょう。
具体的な行動を楽しみながら続けることで、夢や目標に一歩ずつ近づいていくことができます。達成した時の喜びは、その努力を続けた自分への最高のご褒美となるでしょう。