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【最強BMP㊳】【誰でも簡単】脳科学で証明された「合掌」の力! 最強の気持ちリフレッシュルーティン

このコラムでは、脳の仕組みを使って気持ちを切り替えるためのルーティンについて紹介します。

ゲン担ぎとルーティンの違い

ゲン担ぎとルーティンは、同じ行動を繰り返す点では共通していますが、目的と効果は異なります。「ゲン担ぎ」は、過去の経験に基づいて「この行動をすれば良い結果が出る」と信じる迷信的な考えに基づいています。そのため、必ずしも科学的な根拠があるわけではなく、ゲン担ぎがうまくいかなかった場合には不安や迷いを生むこともあります。
例えば、

  • 試験のときに良い点数が取れたペンを使う

  • 勝負のときに特定の色の下着を着る

  • 玄関を左足から出る

などがあります。

メジャーリーガーの前田健太さんは、その独特なゲン担ぎで有名です。広島カープ時代には、先発前日に20以上の行動をこなしていました。具体的には、お風呂掃除から始まり、夕食に豚の唐揚げを食べ、コンビニに立ち寄り、ラインを左足でまたぎ、プレートに祈るなどが含まれます。あまりにも多すぎるため、後にその数を減らしたそうです。

もともと能力が発揮されているため、ゲン担ぎに頼らずともパフォーマンスを発揮できることがわかります。

ゲン担ぎがダメだと言っているわけではありません。パフォーマンスがあがるのであれば、問題ないのですが、ゲン担ぎには注意点もあります。

  • 思い込みによるプレッシャー: 予定していたルーティンの動作ができなかった場合、逆に不安や焦りに繋がる可能性があります。

  • 状況への柔軟な対応の妨げ: 状況によって臨機応変に対応することが求められる場面でも、ゲン担ぎに固執してしまうと、本来のパフォーマンスを発揮できなくなる可能性があります。

    実際、予定していたルーティンができずに、それが気になってしまい、試験や試合に集中できなかった事例はたくさんあります。

アスリート・経営者の成功を導く「ルーティン」

ルーティンにはもうひとつ、アスリートや成功者が行うルーティンがあります。このルーティンとゲン担ぎは全く違うものです。
アスリートが行うルーティンで有名なのは、

  • ラグビーの五郎丸ポーズ

  • 体操の内村航平さんの両手を前に出すポーズ

  • 羽生結弦さんの演技の前に祈るポーズ

  • イチローさんの袖を少しあげ、バットの先を前に向けるポーズ 

これらのポーズは、ゲン担ぎではなく、結果をだすための成功のイメージを動作とともに潜在意識に記憶させ、そのポーズをとることで、その状況に適した脳内ホルモンを分泌させる仕組みになっているのです。

脳科学×合掌:日常で使える「気持ちの切り替えルーティン」

「オリンピックで金メダルをとる」「逆境を乗り越える」「夢実現」などの成功イメージのためのルーティンをつくるには専門家の元で正しいトレーニングが必要です。

しかし、日常で使える「気持ちの切り替えルーティン」は誰でも簡単に実践できます。その秘訣は、脳科学のメカニズムと誰もが知っているシンプルな動作を組み合わせることです。
その代表的な例が「合掌」です。

合掌がもたらす科学的な効果
合掌は、単なる宗教的な行為ではありません。
手の平と平を合せる「合掌」は、子どもの頃から神社仏閣やお墓参り、食事のときなどに繰り返し「感謝の気持ち」とともに行ってきたポーズです。脳内で無意識に感謝と結びついているため、ルーティンとして取り入れやすいのです。

ルーティンにするには更に強化をしていく。

日常から「感謝」をする場面があったら合掌をする。
そのとき「感謝の言葉」「合掌」「感謝して心穏やかな自分のイメージ」を繰り返し行います。

使い方

例)会社で午前中に嫌なことがあった。
お昼に「感謝」「合掌」「感謝して心穏やかな自分」をイメージしながら合掌することで、セロトニンなどの癒しホルモンを分泌させて気持ちを切り替えることができます。
午前と午後の仕事の間に「癒しのルーティン」を使うときめて、脳内をクリアリングすれば、新たな気持ちで午後の仕事に打ち込めるようになります。

オリジナルルーティンをつくる際は、その動作に「言葉」「感情」「イメージ」をつけることがポイントです。

まとめ

ゲン担ぎとルーティンは、一見似ていますが、全く異なるものです。ゲン担ぎは過去の成功体験に基づく行動であり、心理的な安心感をもたらすものです。一方、アスリートや経営者が行うルーティンは、成功のイメージを具体的に脳に刻み込むためのもので、脳内ホルモンの分泌を促し、実際のパフォーマンス向上に繋がる行動です。日常生活においても、自分なりのルーティンを取り入れることで、気持ちを切り替え、ストレスを軽減し、前向きな気持ちで日々を過ごすことができます。自分に合ったオリジナルルーティンを見つけ、実践してみましょう。

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