グロービス英語MBA(Part-time, Online) への挑戦 2) 人の背中と給付金の申請不可
前回の続きです↓
人の背中を追いかけて
「やるべきだ」と判断したものの、正直言って「勇気」が持てませんでした。お金、時間、そして本当に最後までやり遂げられるのかという不安が、ずっと胸の中に居座っていたからです。
英語も苦手意識が強く、日本の英語教育を受けた身としては、自信なんてゼロでした。でもそんな私が最終的に「やる」と決められたのは、ある助産師さんとの出会いがあったからです。本当に「縁」だと思います。
コロナ禍の不安と助産師さんとの出会い
コロナ禍で日本に帰国するのが難しかったあの頃、ニュースでは「コロナ患者の妊婦を病院が受け入れるかどうか」なんて話題が飛び交っていました。そんな状況に、妻と私は不安を抱えながら過ごしていました。
結果的に「コロナ禍でも米国で出産するしかない」と覚悟を決めたのですが、幸運にも私たちのエリアには日本人の助産師さんがいらっしゃいました。その存在がどれほど心強かったことか。実際、妻の出産は難産でしたが、安心して挑めたのはその助産師さんのおかげです。(出産の詳細はここでは割愛しますが…!)
出産後に助産師さんと話す機会が増え、彼女の人生について知ることができました。そして、彼女の話に心を打たれたのです。
「やり切る」姿がくれた勇気
彼女は30代で米国の大学にある助産師学部に「日本人初」として入学。睡眠時間を削り、胃痛を抱えながら痛み止めを飲んで必死に勉強を続けたそうです。途中で体調を崩すこともあったそうですが、それでも最後までやり抜いた話を聞いて、「自分も頑張らなきゃ」と思いました。
ちょうどその頃、私は英語MBA(グロービス)に応募するかどうかを悩んでいました。子どもが生まれたばかりで、妻はきっと反対するだろうと。でも、彼女の姿を見て「挑戦するのも悪くない」と思えたんです。ただ『家族・仕事・勉強』の全てをどうやってこなすのか?ということが課題として残っていました。
給付金申請の壁
出産後、少し落ち着いた頃に、ハローワークで給付金が申請できるか問い合わせました。でも、以前住んでいたエリアのハローワークでは「できません」との回答…。えっ、どういうこと?と驚きつつも、再度調べて実家の最寄りに問い合わせると、「郵送で対応可能」と言われました。(今はオンラインで対応可能かと思います)
しかし結果的に申請は却下されました。その理由は、すでにUSCPAで給付金を申請しており、数年間は他の給付金が申請できないというものでした。この経験から、給付金の申請履歴がある方は注意が必要だと学びました。
MBAへの挑戦
ハローワークの給付金を考慮すると1年間は本科生にはなれませんでした。このような紆余曲折があり、Pre-MBAという事前に単位が取れるコースをまずは始めました。正直なところ、結果としてPre-MBAを活用したことで、なんとか『家族・仕事・勉強』の全てをこなすことができました。
Pre-MBAのコースは1年間だけ受講出来て、その単位と学費を本科生コースに持ち込みが出来ます。結果的に通学期間は3年間(Pre-MBAが1年、本科生コースが2年)となりましたが、授業量を分散できたおかげで無理なく卒業することができました。
人生では本当に予期しないことが起こります。それに対応しながら勉強を続けるのは大変ですが、やり切った先に得られるものは計り知れません。繰り返しになりますが、私の場合は『3年間』の授業量の分散が重要なポイントでした。
そしてなんだかんだで『やる』と決めることで課題も出てきますが、解決策も考えることが出来るようになります。結局は『行動を起こせるか否か』が大事だということを改めて実感しました。
加えて目標が出来るので、『何をするか』で悩まなくても良いのもよいことだと思いました。
次回は、米国での給付金申請の詳細や、グロービス英語MBAの入学体験について書いていきたいと思います。ここまで読んでくださり、ありがとうございました!