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【キッチンリフォームてんやわんや日記】~リフォーム14日目:スペイン式天井の張り方~

夕方、弁護士に会いに行く用事があって、albañilチームに留守番してもらい外出。
弁護士に現時点での我が家のキッチンの写真を嬉々として見せたら「ぶっふぅ~。どっちが地面でどっちが天井?今んとこ素敵なキッチンねとは全然言えないわ。」と、ピシャーッと辛口なご意見を賜りましたw

今日は朝からalbañilのボスが張り切って天井張りをしてくれていました。

旧キッチンを破壊した時、天井剥がしたらベースのレンガとコンクリートにいくつも穴が空いていて、そこから石膏で固められた牧草みたいなのがぶら下がってたんです。

天井ぶっ壊した当時の様子

なにこれ!前の業者の手抜き工事?違法建築?!ってビックリしたんだけど、実はこの牧草みたいなの、本当に植物で(何度も名前教えてもらったのに全然思い出せないwww)スペインではごくごく一般的な、天井を張る時には欠かせない材料なのだとか。

それで今日、ボスがスペイン式の天井の張り方を見せてくれました。

まずは、ほんとに牧草みたいな枯草のロールから適量を毟り取り、棒状にする程度に軽く綯い(ない)ます。

ここに牛とかいたら絶対食われそう…
ある程度の量、棒状にしておきます

そして棒状に綯った牧草(面倒なのでそう呼びますw)を、ドロドロの石膏が入ったバケツへドボンさせます。

付きすぎた石膏を適量になるまで手でしごき、もう1度棒状に直して天井の穴に1/3ぐらい突っ込んだら、先端を少し広げて穴の中にべっちょりくっつけます。
穴の入り口にもドロドロの石膏を塗りたくります。

穴から垂れ下がる牧草の反対側の先端をこれまた少し広げて、今度は天井用の石膏ボードにべちょべちょ貼り付けます。

牧草の石膏が固まると、ボスが試しに棒でバシバシ叩いてもキンキン音を立てて意外とビクともしない吊り柱?みたいになり、後に目にする天井=石膏ボードをがっしり吊ってくれるという仕組みです。

牧草の石膏が固まるまで石膏ボードは下から支えておきます。

まじびっくりー!

そういえば日本のマンションや一般家屋の天井ってどうやって張られてるんだっけ?

少なくとも牧草と石膏で天井張りしてる大工さんを見たことないってことだけは覚えてる…w

日本の感覚でつい、これ耐震強度はいかほど…?とか考えちゃうんですけど、ここは地震が滅多にない所なんで、これでいいんでしょう、きっと。
ちょっと怖いけど…w

ボスの天井張りは順調に進んでたんですが、ところがお昼直前ぐらいから急に破壊音が…。

何事?!と思ったら、ボス、どうやら張った天井の位置が低すぎたらしく「計算間違えたー!Sachiの家の給湯器デカいの忘れてたー!これじゃ戸棚もつけられん!」と、爆笑しながらせっかくキッチンの半分以上張り終えてた天井をぶち壊してましたwww

ボスぅー!!!午前中の努力ぅー!!!

私が残念がっていると「よくある!よくある!」と言ってお昼ご飯食べに出かけちゃいました。

よくある…?えw

頑丈に固まってた牧草をノコギリで切ってぶち壊した後の、ウチの辛口弁護士曰く“地面みたいな”天井ベース再び。

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