映画感想文『ベイビー・ブローカー』
ソン・ガンホさん、カン・ドンウォンさん、ペ・ドゥナさん、イ・ジュヨンさん、イ・ジウン(IU)さん他、
韓国ドラマや映画の中で出演されているキャストの方々も多く出演しているベイビーブローカー。6月に公開されて2回観ました。
韓国好きで韓国ドラマもよく観ているので、今回是枝裕和監督が韓国で制作した韓国映画という事、また歌手としてはIU、女優としてはイ・ジウンさんやソン・ガンホさんが出演するというのもあって、公開を楽しみにしていました。
日本で言う赤ちゃんポスト(韓国ではベイビーボックス)、子を捨てた母、赤ちゃんを高く売るブローカー、刑事たちが登場する、ちょっと重みのある映画かなと思ったのだけれど、
いろんな背景を抱えている血の繋がりも何もない人たち、捨てた母も一緒に、赤ちゃん(命)を守る為の家族のロードムービーの様な暖かい映画でした。
暗がりでのソヨン(IU)の言葉が本当に胸に響き、耳に残る言葉でした。その言葉は自分がこの世に生まれて存在している事を肯定してくれる言葉。
「生まれてきてくれて、ありがとう」
韓国語では、
「태어나줘서 고마워」
私も子どもたちに伝えているけれど、本当は自分もこの言葉を言ってもらいたかったんだな。と改めてとても感じたのでした。
公開された映画を映画館で何回か観るという事はほとんどしない私ですが、この作品は音楽も素敵だったし最後のシーンも気になるので、もう一度観ました。
前回気になってた事がなるほどとよくわかったし、韓国語や雨風波の音、音楽をよく聴く事ができて五感が研ぎ澄まされました。
海沿いの映像も好きだし、観覧車のシーンもすごく好きです。そして韓国はもちろん、釜山に行きたくなります。
いろいろと考えさせられるしいろんな価値観があるだろうし、感想も人それぞれだと思うけれど、
とにかくみんな赤ちゃんに優しく愛のある映画でした。