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案外、やってみたら馴染むもんかも。
フィリピンにきて3週間と3日が経過した。あと、4日後に私はこの国を発ち、日本に帰る。さみしい。
今は、原因不明のアレルギーに悩まされながら、生理不順による腹痛と、なぞの胃腸炎(らしい)による発熱と腹痛と、寒気などなどに襲われている。お医者さんの診察が、死ぬほど雑で不安しかない。
((発熱中でもnoteは書きたくなる))
でも、なんだかんだ、辛いけど、この国を嫌いにはなれなくて。
はじめて、旅に出たのは、1年半前の秋。
色々あって、もう無理だーーーって思って、3週間鳥取に滞在して。その後も10日和歌山。青森も行った。春には、友人にヒッチハイクを教えてもらって、旅をしたり、夏は友人の漁港巡りの旅に少しだけついて行かせてもらった。なんだかんだ、3週間は長かったけど短かった記憶がある。
知らない環境に身を置くことは、楽しいことばかりではなかったけど
((共同生活となればなおさら...。))でも、案外やってみればなんとかなった。フィリピンもそう。
初海外、何も考えずに、フィリピンに一ヶ月。
今思えば、少しだけチャレンジングな選択だったかもしれないけど_たまに爆発音聞こえてくるし、車に轢かれかけるし、女一人で昼でも歩く絶対NGは治安が…_それでも、なんとか生きて帰れそう。
道はすごく、臭いです。でも、ローカルな感じがしてそれも良い。
そう、なんでも、やってみれば、合うのかもしれないなって思ったの。
小学生のとき、中学生のとき、生徒会長とかしていた、ある種の優等生タイプだったと思う。自分で言うのもなんだけど、根は超真面目だった。
でも、高校に入ってからは問題児だった。それはそれで、その扱いに適応すれば悪くはなかった。なんだかんだ、先生方と友人に恵まれたのもある。
もともと、冒険心がある方ではあったけど、共同生活は苦手だった。でも、今も、鳥取でも、なんとかなっている。
そう考えると、案外これまで、無いなって思っていた選択_大企業就職とか、金銭的な豊かさを追い求めない将来選択とか、子どもを産むとか_そういうのも、なんとかなるのではないかと思えるようになってきた。
もちろん、人間だから向き不向きはあるのだろうけど、案外、適応能力は自分の武器ではあるのだろう。適応する気が起きないと発揮されないという、致命的な欠陥はあるが。
確かに、気が強い女の子ともめちゃくちゃ仲良くなれるし、でも不思議な雰囲気の子と友達になれないって訳じゃない。がっつりお金の話もできるけど、がっつり人生とか表現とかの話をするのも好き。私は、案外人に合わせてしまう方でもあるし、父親には会うたびにお人よしすぎると怒られる。
多分、好奇心旺盛なところが、適応能力と結びついているのだろう。
だから、この春は、これまで自分が向かないと思っていた色んなことに、挑戦するだけしてみようと思う。
リーダーじゃないポジションでのベンチャー企業へのジョインとか(裁量権が少ない場所で自分は輝けないと思っていた)、ガツガツしていない・野心がすごくある訳ではない人との対話とか(野心がない人とお話するのは、あまり性に合わないと思っていた)、言語学習とか(シンプルに苦手だった)、バイトとか(時間を切り売りするのは嫌だという謎理論によりこれまでしていなかった)、そういったものに挑戦してみたい。この経験は、きっと役に立つと思うから。
春だけ。今のところは、春だけ。
夏休みは、思いっきり、旅をしたいよ。もしくは、本気で関わり続けたいと思える組織で面白いことをしたい。両方かな。カメラマンとして、言葉を扱う人間として、そちらに少しウエイトをおいてみたい。
簡単なものでいいから、自分でビジネスだってしてみたい。フィリピンからマンゴーを輸入して売るだけでも、ビジネスになると思う(マンゴーの物価が日本の10分の1かそれ以下)。
しっかりお金をためて、ヨーロッパも、東南アジアも、巡りたいし、なんだかんだ、目標を持ってお金を貯める経験をしたことがなかったから、その経験もしてみたい。
もう少し、人生を彷徨ってみても、許されるのだと思う。
まだ20歳。この学校で出会った大人たちは、みんなキラキラしていて素敵だったけど27歳になっても、33歳になっても、人生を彷徨っていた。
みんな楽しそうだった。
人生、たった100年しかないのなら、10年くらいは彷徨っても悔いはない。幸い、卒業さえすれば、最低限の学歴という保険は手に入るし、多分、なんだかんだ、後のことはどうにかなると思う。
もう少し、焦らずに、冒険してみようと思った。
それが性に合うから、もう少し性に合わないこともしてみよう。