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『私はどう生きていきたいのか』の、数あるうちの1つのこたえ。

昨今、幸福の最大化だとか、人生で成したいことだとか、そんなことを追い求めて彷徨う人間であふれている。私もその1人なのかもしれない。

正直、そんな大した軸なんてものはいらないと思う。感覚で生きるだけで、幸せになれるだろうし、考えたって辛いときは辛い。わかってるんだけどさ、多分、悩むことが_というと悲劇のヒロインみたいで少し嫌だけど_考えることが、言語化するという行為が、私にとっては楽しいのだと思う。

自分の取扱説明書を作っているみたいで。

幼少期、他人と自身の差異で一度だけ深く悩んだことがある。と思う。当時のことは記憶が飛び飛びだけど、今でも「私とあなたは違うけど」という前提に立って話をしてしまう癖があるみたい。

だから、人に相談するのはあまり得意ではなくて。
だって、自分のコアになっているもの(というよりむしろ生き物の核として抜け落ちているもの)が何か、概念的に説明するところから始めないといけない。あまりきれいなものでもないし、だから、好きじゃない。

そう、だからその分、人に相談できない分、自分には人よりも様々な環境に飛び込むこと、と、学ぶこと、を課してきたつもり。

そして、今日は、大きなことではないけれど、フィリピンに来て気が付いた、経験が教えてくれたこと、を書きたいなって思って。

「あなたはどう生きていきたいの?」に対するこたえ。無数にあるうちのたった1つだけどね。


『この文章の書き手はどんな人?』と興味を持ってくださった際は以下の自己紹介noteをご覧ください。目指す人間像や自身の価値観について触れているので、少しだけどんな人間かお伝えすることができると思います。


フィリピンに来て1ヶ月。1人、運命的な出会いと言っても良いほど、素敵な友人ができた。彼女は、私が渡航してきた1週間後に入学し、それから毎日のように話している。

その子は、長野に住んでいる。
日本に帰っても、そう簡単には会えない距離だった。

素敵な先輩を見つけた。元々大企業勤めだったけど、公認会計士の2次試験に集中するために退職し(1次は受かっていた)、3年間1人で頑張り続けたものの受からず、心機一転ワーホリの準備のためにフィリピンに来た先輩。

出身は関東の方だと思う。高大がMARCHって言ってたから。
でも、オーストラリアに2年間、行ってしまう。

大分にも、すごく素敵な友人がいる。いつか一緒に旅をしてみたい子が。
大阪にも、尊敬する先輩たちがいる。素敵な生き方をしていると思う。
東北にも、高校時代の戦友が住んでいる。10回近くチームを組んだ。

でも、私が住んでいるのは日本で。関東で。

フィリピン人でも、素敵な子はいたし、これから英語をもっと話せるようになれば、もっと海外の友人も増えるのだろう。


私は、ずっとずっとずっと、かわいい(全然かわいくないけど)幼馴染と、素敵な先輩方と、大切でたまらない両親のいる大阪に住みたかった。

ずっとずっと、尊敬する友人たちが本当に沢山いて、挑戦に寛容で、野心に溢れている最高な仲間が沢山いる東京に住みたかった。

ずっとずっと、自分の手で人生を切り開いている先輩方や、かっこいい友人、刺激的な環境すぎるフィリピンに住みたかった。

鳥取にだって住みたかった。青森だって休学して残るか迷った。海外だってこれからはそう思うようになるんだろう。

私は、ただ、たった、1つの場所に、住みたい。

距離が原因で、素敵な人たちと疎遠になんて、なるものか。
ずっとずっと、1つの場所で、暮らしたい。

大阪に住んでいた時は、こんな思い、しなくて済んだ。
旅しながら生きる、根無し草になるなんて、こりごりだ。



だから、私は、地球に、定住する。

大阪に住んでいた時、京都に住んでいる大切な人ができた。確かに距離はあったけど、それは問題ではなかった。
関東に引っ越した。千葉や静岡くらいなら、頻繁に会えるくらいには活動範囲が広がったと思う。

だから、次は、居住地を関東じゃなくて、日本にする。

そして、次はアジアくらいにして、
25歳までに居住地を地球にする。


大阪に住んでいた時、天王寺(大阪の渋谷みたいな場所)から梅田(大阪の新宿と東京を足して2で割ったみたいな場所)を行ったり来たりするのは苦痛じゃなかった。

今、大阪と東京を行ったり来たりするのは、金銭的には負担が大きいけど、気持ち的には何の問題もない。

1年後くらいには、多分アジアくらいなら、ふらっと行けるのではなかろうか。と思う。思いたい。実現させる。

私は旅人になりたいんじゃなくて、居住地が地球の人間になりたい。

それは、何かを成したいとか、人のために、なんて大層なものじゃなくて、ただ素敵な人たちと命の欠片を交換することが、私にとって何より幸せなものだから。

フィリピンに来て、そう思った。
これが、どう生きていきたいの、という問いに対しての1つのこたえ。

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