
背筋が伸びる本(松浦弥太郎『センス入門』)
背筋が伸びる本。この本をひと言で表すとしたらそう書きたい。センスとは生きかたである。生きようとする姿勢がセンスを形成する。
4年前にある俳優から「もっと演技がじょうずになりたいんですけど、どうしたらいいですか」と質問されたことがあった。うーんと悩んでから、
「しっかりと生きてみること」
と答えたのを憶えている。
演技に限らず、さまざまな表現には、かならずその人の生き様が反映されるものです。だから、できるだけいろいろなことを経験しておくことは大切だし、何事も「わかっている気」にならないで、とにかく試してみる、というふうな姿勢で、生きてみたらいいんじゃないか。
そんな姿勢で生きていたら、じょうずに表現しようとしなくても、自ずからじょうずな表現が湧いて出てくるようになるはずだ。
僕も、今以上に良い表現を生みだすためにこれからも、背筋を伸ばして、自分のセンスを磨いていこうと思います。
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