【短編小説】 青い花
君が花瓶に生けた花を僕はしばらく見つめていた。
君は僕よりも1時間早くに起きていて、僕が寝ているあいだに花瓶の水を取り替えてくれていた。僕が水を替えようとしたときに「あ、もう大丈夫だよ、もう取り替えたから」と君は鏡で自分の顔を見ながら言った。
僕はソファに腰を下ろして君のスマートフォンとSONYのスピーカーをBluetoothで接続した。
君のスマートフォンでApple Musicを開いて、音楽を流した。モーリス・ラヴェル〈なき王女のためのパヴァーヌ〉から始まるアルバムだった。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。 これからもていねいに書きますので、 またあそびに来てくださいね。