新しい物語をせっせと編んでいる,その参考資料として三島由紀夫を読んでいるのだが
小説みたいな僕の人生。
たまに日記さえ書いていれば、それが自然と小説になっていくんじゃないかと夢想することがある。実際そんなふうにして物語を書く小説家もいるわけだし。
だけれども、僕はそういうタイプではない。僕は、僕という存在に、僕という人間の喋りぐさに、しぐさのひとつひとつにうんざりとしている。だから、小説を書くにあたって、僕は僕自身の喋り、しぐさを排除しようとする。そのために現実とは異なることが、物語のなかで発生するようになる。
今、7月公演の演劇をつくるために、新しい物語をせっせと編んでいる。その参考資料として三島由紀夫を読んでいるのだが、僕はやっぱり三島の文章が苦手で、はっきり言って、半ばため息をつきながらそれを読んでいる。こんなことを言ったら三島ファンの人に怒られてしまうのかもしれないが、この際だからはっきりと言うと、三島由紀夫が考えていること自体を僕は否定しない(誰かの考えを否定する、という選択肢が僕にはもともと用意されていない)。気に食わないのは、三島の語りぐさだ。随所から溢れ出るナルシズムのにおい。まるで自らの肉体美をひけらかすために大仰なポージングをとるみたいな文体。
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今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
これからもていねいに書きますので、
またあそびに来てくださいね。