「我が青春のドイッチュラント」(7) 空港で寝た
2001年のこと。シュヴァルツヴァルト(黒い森)地方のオッフェンブルクから列車に乗って、フランクフルト国際空港へ到着。日本へ飛ぶのは翌朝だったのだが、ホテル代がなくなったので、一日早く空港に来たのだった。
巨大な空港の一角に、ソファーがずらりと並んだ所があり、様々な国籍の人達が腰掛けたり、寝そべったりしていた。
明るくて、空調が効いていて、警官がパトロールしている。こんな安全な場所は他にないかも。私も仲間に加わった。
シリア人の中年男性はとびきり美しい奥さんを連れていて、