本当に救おうとしくれた人は顔も知らない・・・・・
不登校から始まり、オーバードーズ、歌舞伎町、飲酒、1番困ったことは薬を大量に飲むこと
薬局で買ってくるのはまだ可愛い方で
家で止めることも監視することもできる
でもそれはエスカレートして
郵送で送られてくるようになった。
中身は「雑誌」と書いてあったり「アクセサリー」と
書いてあったり・・・
学校行かないから暇だよね。
外に行かないからお洋服やアクセサリーを
ネットで買うのも仕方ない
でも何かがおかしい・・・
気が付けばTwitterで薬を売る人がいて、
くれる人もいて、時には交換をして、、、
そんなグループがあることも娘は私に教えてくれた
まま!大丈夫だよ
でもそれ違法行為だよダメだよ!
うーん
ある日1人の男の人を紹介された
「ママと話したいって」
本名も知らない
みんなあだ名で呼びあってる男の人
「もしもし母です」
「初めまして〇〇です。△ちゃんが薬やってることお母さんご存じですよね。止めないでください。僕たちは生きるために薬を飲んでるんです」
「飲みすぎないように僕が管理します」
「△病院はやめてあげてください。本人は嫌みたいです」
名前もわからない男性は
私に娘のことを教えてくれた
聴けば毎日夜中中ずーっと娘の話を聞いてくれているらしい
「ママには言えないこともあるんだーでも〇〇が通訳してくれるからね」
〇〇君にもいわれた
「△ちゃんはお母さん大好きみたいですね。だからね言えないんです。お母さん大丈夫です。僕が言いますから」
正直、顔も名前もわからない20代か30代の男性を言葉を
信じるのは怖かった。何しろ病院をやめろうというし
でも娘はその人を信じている。私は娘の気持ちを優先したい
主人はやっぱり反対だった
カウンセラーさんも反対だった
「それ!薬の仲間ですよね!」
でもね
毎日毎日娘の話を夜から朝までずーっと聞いてくれる人
現場の最前線で向き合ってくれる人
私には娘への1つの橋渡しだった
市の紹介の施設にもいった
民間のカウンセラーにもいった
精神科には何十件も通院している
警察にも何度も相談し
施設にも問いあわせや見学を繰り返した
「薬をとりあげて部屋にしばりつけなさい!」
「否定はだめ。話を聞いてあげて」
「すべてを受け入れてください」
「ご夫婦間に問題があります」
「こんな施設があります」
情報も紹介ももう沢山だった
どこに行っても何をしても娘は止まらない
主人はろくに仕事もせずに駆けづりまわり
私も6か月仕事をストップした
娘のために情報も本も紹介も探し続けた
それでも
全てやっても全く娘は止まらない
ネットの仲間はまったくきれない
携帯を取り上げることは今はNGです
全ての先生方の一致した意見はそこだけだった
毎日泣いてフラフラの娘の看病をし
一緒にご飯をたべ
一緒に話をした
それでも夜中になると薬をのみ
夢遊病者のように歩き回り、時には階段からおちた
覚せい剤の方々の施設「ダルク」にもいった
でも答えは
「まだどこまで重症じゃない。家で管理してください」
そんな中
目の間に来てくれて自ら娘のために
時間を使ってくれた最初の人はこの電話の向こうの
顔も知らない男の人だった
そして3~4か月たった時
その男の人に言われたのは
「僕の家で預かります」だった
つづく