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ディズニー映画「マイエレメント」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート37】

検査員のウェイドは皆で食事中に“泣きゲーム” をしようと言い出す。泣いたら負けのゲームで、ウェイドは絶対泣かないというエンバーと対決するが、果たして…

【学習ポイント】
♦️ I told you. は苛立ちの表現?
♦️「吹き出し」そのものに意味がある!?
♦️ You’re up now. って「起きてる?」
♦️ league は major league だけではない。

ウェイド母: Oh, no, you have to do something with that talent. (才能を活かさなきゃ)
ウェイド: See, I told you, you’re special. (ほらね?君は特別だ)
ウェイド:Ooh, thought bubble. Maybe after dinner we play The Crying Game? (名案が浮かんだ。食後にやらない?泣きゲームを)
エンバー: Let me guess, you try to cry? (先に泣いた人が勝ち?)
ウェイド: We try not to cry. (泣かなかった人が勝ち)
< 泣きゲームがエンバーとウェイドの順番になる >
家族の1人: Okay, Ember, Wade, you’re up.(次はエンバーとウェイドだ)
エンバー: Yeah, this is almost unfair because I have literally never cried.You got no chance. (悪いけど、私は一度も泣いたことがない。あなたの負けね)
ウェイド: Sounds like a challenge. (言ったな)
家族の1人: Ready, go! (用意、始め!)
ウェイド: An old man on his deathbed remembers the summer he fell in love. She was out of his league and he was young and scared. He let her go, thinking surely summer would come again. It never did.(死ぬ間際の老人がひと夏の恋を思い出す。当時彼は若くて勇気がなかった。また会えると信じてたけど。会えなかった)

「マイエレメント」

① See, I told you, you’re special.「ほらね」
I told you.” は「私はあなたに言った」ですが、そのままの意味で使われることはまずなく、「(だから)言ったじゃない」と少しイライラ感を伴う表現です。

“so” を伴って “i told you so.” ということもありますが、「私はあなたにそう言った」⇨「そう言ったじゃないの」⇨「だから言わんこっちゃない」とため息が出てきそうな英語になります。(抑揚なしで読むと「そう言いました」という意味にもなりますが…)


② Ooh, thought bubble.「名案が浮かんだ」
thought bubble は、ふと思いついたアイデアや提案を指して使われます。よく漫画で使われますが、直訳は「思考の吹き出し」です。

実際に口に出していう吹き出しではなく、「考え」を表すバブルの吹き出しです。(説明しにくいですが多分お分かりだと思います)

案が頭に浮かぶのを、漫画のあの吹き出しバブル “thought bubble” と言うのはユニークですね。

文で言うと、

I came up with a good idea.「良い案を思いついた」

がよく使われます。

thought bubble のようなユニークな表現に出会うと、すぐにでも誰かに言いたくなってしまいます…。


③ Ember, Wade, you’re up.「次はエンバーとウェイドだ」
you’re up.「次はあなたです」という意味で、ゲームやコンテストなどで、「次あなたがやる順番だ」という時に使います。

簡潔で容易なとてもいい表現ですね。使えそうで、なかなか使えないのではないでしょうか。

スピーチコンテストなどで「次の演説者は〇〇です」と司会者が言う時、”Next speaker is 〇〇.” と言うのが普通ですが、Mr. 〇〇 is up now.” とも言えます。

これを “Sorry, you’re not up.” と言えば、順番を間違えた人に「あなたの順番はまだですよ」と言う場合に使えます。

また “Am I up now?” は「次は私ですか?」です。

「あなたの順番です」は “It’s your turn.” という言い方が定番だと思いますが、”You’re up now.” も頭に入れておきたいものです。

④ She was out of his league. < 字幕なし >
league” と言えば、major league や minor league が思い出されるのではないでしょうか。

league はグループで分けられた「同質のグループ」という意味があり、メジャーリーグ、マイナーリーグにはそれぞれ“同質の選手が集まっている“ というイメージ”ですね。

ですから、She is out of our league. は「彼女は我々のグループの外にいる」が直訳で、彼女は我々から見ると違うグループに属しており「我々とは釣り合わない」ということです。

日本語では「彼女は手の届かない人だ」とか「彼女は高嶺の花

という表現が当てはまります。

この表現は人だけでなく、物でも使えます。

That car is out of my league.「あの車、(高すぎて) 僕には手が届かない

この out of one’s league はよく使う表現なので覚えておくと役立つと思います。

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