ディズニー映画「マイエレメント」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート37】
検査員のウェイドは皆で食事中に“泣きゲーム” をしようと言い出す。泣いたら負けのゲームで、ウェイドは絶対泣かないというエンバーと対決するが、果たして…
【学習ポイント】
♦️ I told you. は苛立ちの表現?
♦️「吹き出し」そのものに意味がある!?
♦️ You’re up now. って「起きてる?」
♦️ league は major league だけではない。
① See, I told you, you’re special.「ほらね」
“I told you.” は「私はあなたに言った」ですが、そのままの意味で使われることはまずなく、「(だから)言ったじゃない」と少しイライラ感を伴う表現です。
“so” を伴って “i told you so.” ということもありますが、「私はあなたにそう言った」⇨「そう言ったじゃないの」⇨「だから言わんこっちゃない」とため息が出てきそうな英語になります。(抑揚なしで読むと「そう言いました」という意味にもなりますが…)
② Ooh, thought bubble.「名案が浮かんだ」
thought bubble は、ふと思いついたアイデアや提案を指して使われます。よく漫画で使われますが、直訳は「思考の吹き出し」です。
実際に口に出していう吹き出しではなく、「考え」を表すバブルの吹き出しです。(説明しにくいですが多分お分かりだと思います)
案が頭に浮かぶのを、漫画のあの吹き出しバブル “thought bubble” と言うのはユニークですね。
文で言うと、
I came up with a good idea.「良い案を思いついた」
がよく使われます。
thought bubble のようなユニークな表現に出会うと、すぐにでも誰かに言いたくなってしまいます…。
③ Ember, Wade, you’re up.「次はエンバーとウェイドだ」
you’re up.「次はあなたです」という意味で、ゲームやコンテストなどで、「次あなたがやる順番だ」という時に使います。
簡潔で容易なとてもいい表現ですね。使えそうで、なかなか使えないのではないでしょうか。
スピーチコンテストなどで「次の演説者は〇〇です」と司会者が言う時、”Next speaker is 〇〇.” と言うのが普通ですが、Mr. 〇〇 is up now.” とも言えます。
これを “Sorry, you’re not up.” と言えば、順番を間違えた人に「あなたの順番はまだですよ」と言う場合に使えます。
また “Am I up now?” は「次は私ですか?」です。
「あなたの順番です」は “It’s your turn.” という言い方が定番だと思いますが、”You’re up now.” も頭に入れておきたいものです。
④ She was out of his league. < 字幕なし >
“league” と言えば、major league や minor league が思い出されるのではないでしょうか。
league はグループで分けられた「同質のグループ」という意味があり、メジャーリーグ、マイナーリーグにはそれぞれ“同質の選手が集まっている“ というイメージ”ですね。
ですから、She is out of our league. は「彼女は我々のグループの外にいる」が直訳で、彼女は我々から見ると違うグループに属しており「我々とは釣り合わない」ということです。
日本語では「彼女は手の届かない人だ」とか「彼女は高嶺の花」
という表現が当てはまります。
この表現は人だけでなく、物でも使えます。
That car is out of my league.「あの車、(高すぎて) 僕には手が届かない」
この out of one’s league はよく使う表現なので覚えておくと役立つと思います。