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「どうして、うちの子は普通じゃないんだろう?」

今日、家族で地区センターに出かけたときのこと。

息子が幼稚園のときに仲良かった同級生を見かけた。
その子は昔から活発で、今日は友だち5人と楽しそうに走っていました。

公園でもみんなで笑いながら走り回っていて、
「ああ、男の子ってこういうものだよね」と改めて思ったのです。

幼稚園の頃、小学生のお兄ちゃんを持つママ友に
「小学生になったら手が離れて、友だちとばっかり遊ぶようになるよ」って聞いていたけど、うちの息子の場合はちょっと違っていて…。

息子は、小学2年生の時に自閉症とADHDと診断されていて、今、地元の小学校(通常級)に通いながら、月に2回通級指導教室にも通っています。

小3から通級指導教室に通い始めて、通常級でのトラブルは格段に減りましたし、授業参観で見ていても、ハラハラするような場面は見られなくなりました。クラスメイトとも普通に話しているし、一見なんの問題もないようにも見えます。

それでも、息子はよく「学校に友だちがいない」と言います。

きっと彼が思い描く「友だち」はいないんでしょうね。息子はものすごい知識量で、趣味もかなり独特なので、同じ話題で盛り上がれる子は少ないんだろうな~と。

息子は、何でも意欲的で記憶力がすごい。だから、市立の中高一貫校なら、彼の好きそうな部活動もたくさんあるし、地元の中学に進学するのと同じように通級指導教室にも通所できる。きっと彼に合う友だちも見つかるんじゃないかと、息子に「こんな学校があって、ここは受験しないと行けないんだけど、受験してみる?」と聞いてみたところ、まさかの「受験したい!塾に通って勉強する!」と本気モードになったので、受験勉強を始めることに。

ただ、現実はそう甘くなかった!

塾に通わせているけど、やっぱり本人任せだと最低限のことしかやらないで、ゲーム三昧。中学受験は親子で一緒に戦わないといけないって言われていたけど、まさにその通りだったなと痛感しています。

塾代も高くて、家計にも負担がかかります。しかも、勉強の進捗を見守るために時間的な負担も大きくて、もう毎日がバタバタです。

ふと「普通の子だったら、どんなに楽だっただろう?」って久しぶりに思い、この気持ちを残しておきたいと思って、筆を執っています。

もし息子が普通に友だちと遊びに行ってくれたら…私ももう少し自分の時間を持てたかもしれない。普通に地元の中学に進学していたら…塾代にこれほど悩むこともなかったかもしれない。

でも、だからって、息子に「普通の子になってほしいか」と聞かれたら・・・それは違うんですよね。
私は、今の息子が大好きだし、彼が彼らしくいてくれるのが一番。

でもでも、ホント大変!笑

毎日が挑戦の連続で、しんどいこともたくさんあります。
それでも、息子が私に教えてくれたことは本当に大きいです。

彼がいなかったら、きっと知らなかった世界がいっぱいあったと思います。発達障害という世界の扉を開けて、彼のおかげで、多様性について、本当の意味で受け入れられるようになりました。

これからの時代、いろんな生き方が当たり前になるはず。だからこそ、息子のような特性を持った子どもたちも、もっと生きやすい社会になってほしい。私も、彼に「こんな働き方もあるんだよ」って背中を見せられるような母親でいたいなと思っています。

「どうして、うちの子は普通じゃないんだろう?」

実は、息子が生まれてから何度も自分に問いかけてきました。もし彼が普通の子だったら、どんなに楽だっただろうって。でも、そのたびに出てくる答えは一つだけ。

私は、生まれ変わっても、彼の母親でいたい。
そして、ありのままの息子を愛し続けたい。

大変だけど、彼が元気に生まれてきてくれたことに感謝しかないです。
きっと私の元に生まれてきてくれたことには意味がある、そう信じています。

これからも、きっといろんなことが待ち受けていると思う。
いつか、こんなことで悩んでいたんだと思えるくらい、大きく羽ばたいていっちゃったな~なんて思う日が来るのを信じて、共に歩んでいこうね。

「私をお母さんにしてくれて、ありがとう。」

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