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ポプラディアで調べる子どもたちをこの目で見たい!~新米A子のポプラディア活用授業リポート~

「よんはけ小学校図書館」に、おじゃまします。

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おはようございます…!A子です。
本日はポプラ社を飛び出して、荒川区立第四峡田小学校にやってきました。朝の学校はさわやかで気持ち良いですね~!
大きな卵を長時間かけて産み終えた後のネコザメのような清々しい気持ちです。

サメ知識はさておき……
「総合百科事典ポプラディア」を刊行しているポプラ社では、百科事典で調べることの楽しさを子どもたちに伝えるためにポプラディア活用授業を行っています。
かねてから私A子は、
『総合百科事典ポプラディア第三版』を編集するうえで、これまでに刊行されたポプラディアが子どもたちに使われている様子を見てみたい…!
と強く思っていました。そこで先輩のSさんのポプラディア活用授業に同行させてもらいました。
今回は、その授業の様子を全力でリポートしたいと思います!

A子4回目

【登校中の子どもたちの明るい挨拶で元気100倍になったA子】

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【緑の芝生が素敵な校庭の横を通り校舎へ向かう】

本日の授業が行われるのはコチラ、「よんはけ小学校図書館」です。
久々の図書室にワクワクします~!
小学生の頃、休み時間に図書室に通った思い出がよみがえりますね。

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画像5【ミニミニビブリオバトル開催中!休み時間に子どもたちが投票に来ていました】

そして、棚をぐるりと見回すと……ありましたありました!
総合百科事典ポプラディア新訂版!

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 こちらが現行版のポプラディアで2011年に刊行されました。(今、A子が編集している「ポプラディア第三版」は2021年11月刊行予定です。)
今回は、この「ポプラディア新訂版」を使って授業を行います。

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【授業の準備でポプラディアを運ぶA子】

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【6班分のポプラディアをきちんと並べて準備完了!】

国語辞典と百科事典の違いは…?

チャイムが鳴り、4年生の皆さんが集まり、いよいよ授業開始です!
まずは、SさんとA子の自己紹介から。

Sさん:私たちは皆さんの前に置いてある百科事典ポプラディアや、『かいけつゾロリ』、『おしりたんてい』の本をつくっている会社、ポプラ社というところからやってきました!ポプラ社って知ってる人~???

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子どもたち:は~~~い!!!

元気な返事と一緒に、子どもたちが一斉に手をあげてくれました!嬉しい…!!!
「『かいけつゾロリ』全部読んでる~」という声まで聞こえてきました。

Sさん:今日の授業では、「百科事典の使い方」を身につけて、調べる楽しさを知ってもらいたいと思います。

百科事典の説明に入る前に、まず小学3年生ですでに学習している「国語辞典の使い方」をみんなで振り返ります。
「金づち」という言葉を例に、国語辞典はあいうえお順で並んでいることや、言葉の意味が書かれていることを確認しました。

Sさん:百科事典も国語辞典と同じようにあいうえお順に項目が並んでいます。今度は「金づち」を百科事典でひいてみましたが、国語辞典と百科事典でどんなところが違うか気づいた人はいるかな?

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【国語辞典と百科事典の違いを見比べるスライド】

Sさんが聞くと、よーく見比べた子どもたちから様々な意見が出てきました。

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Sさん:どれもとってもいい気づきですね。国語辞典の「辞」「ことば」という意味、百科事典の「事」「ものごと・ことがら」という意味があります。つまり、国語辞典は「私たちが使っていることばの意味や使い方」、百科事典は「あらゆる分野の物事や事柄についての説明」が載っていて、それぞれ役割が違うから使っている漢字も違うんですよ。
それでは、これから「ポプラディア新訂版」を使ってハテナに答えてもらいたいと思います。

ポプラディアを使って「ハテナシート」に挑戦!

子どもたちの手元には「ポプラディア新訂版」の各巻に対応したハテナ(クイズ)が書かれたハテナシートが1人1枚ずつ配られました。ポプラディアで項目を調べると、書かれたハテナの答えがわかるようになっています。

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【1巻のハテナシート】
※私も研修中に1~11巻の全44問を解いたことがありますが、
雑学クイズのようでとっても楽しいですよ!

子どもたちはそれぞれ好きな巻のハテナシートを手にして、
《百科事典の項目は、あいうえお順に並んでいる》
というヒントを頼りに、答えを求めて夢中でポプラディアをひき始めました。

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【夢中でポプラディアをひく子どもたち】

ハテナシートは、問題ごとに難易度が異なります。最初は答えをすんなり見つけられても、伸ばす音(音引き)・小さい文字(拗促音)などのひき方に悩む子どもたちも多く出てきました。

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【お互いに教え合う様子も!】

A子もひき方を教えるサポート役として、子どもたちの間をぐるぐると歩きまわっていると、うんうん悩んでいる様子の男の子を発見…!
声をかけると「でんわ」のひき方に悩んでいるとのことです。
一緒に国語辞典のひき方を振り返り、「「で」は「て」と同じところからひくんだよね」と「で」のひき方を考え、丁寧にあいうえお順を追っていくと「でんわ」にたどりつくことができました。
彼は「あ、わかった…!この人、聞いたことある…!!!」と、答えの欄に電話を開発した「ベル」の名前を誇らしげに書き、次のハテナへ進んでいきました。

他にも「昨日見た星座がのってた!」と教えてくれたり、「レンコンの穴の数って何個あるか知ってる…??」とクイズをだしてくれたりと、ポプラディアを通じて知ったことを、子どもたちが生き生きと伝えてくれることがとても嬉しかったです。

Sさん:ハテナの答えがわかった人は、手をあげてみんなに教えてください。

しばらくしてSさんが声をかけると、たくさんの手が上がり「『チョロQ』の由来」「コジュケイの鳴き声」など、それぞれ調べたことをきちんと発表してくれました。

「百科事典のひき方のポイント」レクチャー

ハテナの発表の後には、巻の選び方や項目の探し方など「百科事典のひき方のポイント」を詳しく学びます。

様々なレクチャーの中でも、先ほど子どもたちが苦戦していた、音引き・拗促音のひき方の解説では、子どもたちは特に真剣に聞き入っていました。

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【「のばす音(音引き)と小さい文字(拗促音)のひき方」解説】

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【熱心に聞き入る子どもたち】

また、「バラク,オバマ」を例に、見開きのページを映しながら、項目を見落とさないためのポイントの解説が行われました。

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この見開きページだけでも、
「おはぎ」…「 おばけのバーバパパ」…「オバケのQ太郎」…「雄花」…「オバマ, バラク」
と様々なジャンルの(気になる)項目がたくさん並んでいます。
Sさんの説明を聞きながら、目的の項目を調べる途中で興味のある項目に偶然出会える楽しさは、紙の百科事典ならではの魅力だな…と改めてA子は感じていました。

授業の最後の5分間は「百科事典のひき方のポイント」レクチャーをふまえて、 好きなことを調べたり、ハテナシートの続きを解いたりする時間にあてられました。

レクチャー前に比べ、多くの子どもたちが目的の項目にたどりつけるようになっていました。
また、パラパラとポプラディアをめくりながら、面白いことを見つけると、友達どうしで教えあって楽しむ様子もあちらこちらで見られました。
「カメラの中身ってこんなふうになってるんだよ~」
「バッターとピッチャーの距離って18.44mもあるの…!」
「(ヒルの項目を見て)こんな変な生き物がいるの⁉」

などなど。
この様子を見て、子どもたちの発想はこんなに自由なのかと驚き、どの項目も興味をひろげるきっかけになりうることを実感しました。
現在編集中の「ポプラディア第三版」も、正しく偏りのない最新の知識に加えて、子どもたちの好奇心や興味に応えられるように作りたいと改めて思いました。

最後には、子どもたちから、
「百科事典がひけるようになってよかった。今度は別の巻を使ってみたい」
「最後にペラペラめくるのが特に楽しかった!」
「最初は調べるのが難しかったけど、いろんなことを知ることができた」

などの感想がでてきて、無事に授業が終了しました。

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【授業スライドの最終ページ】

今回の授業で使用されたスライドハテナシート、詳しい指導方法が書かれたティーチャーズガイド「ひらけ!知のトビラ」というプログラムとしてまとめられています。
下のバナーから全てダウンロード可能です。皆さまもぜひご活用ください!

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おわりに

今回の授業見学では、子どもたちがポプラディアを使って夢中になって調べる様子がとても嬉しかったです!
ポプラディアの解説が子どもたちの知識として吸収される瞬間や、興味の芽生えにつながる瞬間を見ることができて、 感動しました。
「ポプラディア第三版」を使うであろう子どもたちのことをきちんと思い描きながら、コツコツと編集作業を積み重ね、さらにパワーアップしたポプラディアを作りたいと思います!

今回、取材にご協力いただいた荒川区第四峡田小学校の皆さま、誠にありがとうございました。

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