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トンネル三昧♫新潟 ・十日町②

赤倉から「大地の芸術祭」の十日町へ。清津峡きよつきょうまで車で1時間。長いトンネルをようやく抜け出たと思ったら、また次の長いトンネルに入る。車こそ少ないですが、かすでヨレヨレ運転の私が緊張で 真顔になる。真っ暗で狭い 湿った地面に薄く見える白線ラインだけが命綱。前屈まえかがみにハンドルをガッツリ押さえる。

「ねぇ、まだ?」
「ん〜まだ。長いね〜真っ暗だ」
「(トンネルの)中で事故るのだけは、勘弁。もう怖過ぎるわよ」

新潟の地形は 日本海側に横長。長い他県とのさかいは、山ではばまれてるんだろう。先人達が 新潟の発展のために、掘って掘って掘りまくったトンネルが、とんでもない数で現存。すごい!

☆   清津峡渓谷きよつきょうけいこく

旅の1番の目的は、ここ。地元の家族連れから一人旅の外国人まで続々と この辺境の地にやって来る。暗く長〜いトンネルの苦痛からの、ピカッと絶景抜け!全ての人の心に希望にも似た「ああ!」ため息のいずみが溢れる。

◎「光のトンネル」

作 マ・ヤンソン /  MADアーキテクツ「マ・ヤンソンが設立した ダン・チュン(米国)と星野洋介(日本)3名の建築事務所」

木・土・金属・火・水を利用し、歴史あるトンネルを見事に変容させた。発想がダイナミック!土木どぼくとの融和ゆうわ

谷川沿いの遊歩道
さりげないが、ここが入口
トンネルを歩く 非日常
まさにこんな感じ
炭坑夫になった気分で
750mを歩く
両端は浅いが 足首までは浸かる
靴を脱いで、絶景まで

自然に見えて、自然だけじゃ出来ない。アートの力だ。ステンレス板で全体を覆い、水盤に景観を反転してクリアに映し出す。誰もが風景と一体となり、特別な異空間のあるじになれる。


☆   松之山まつのやま温泉/「ちとせ」

松之山温泉が有名な薬湯だと、現地に行くまで 全く知らなかった。
日本三大薬湯の1つで

・有馬温泉(兵庫県)
・草津温泉(群馬県)
・松之山温泉(新潟県)

松之山だけ、知名度が低くない?

部屋に付いていた露天風呂に何気なく入ろうとして、90度?火傷しそうな高温に飛び上がる。
「殺す気か!」
水道をだしっ放しにしたまま、冷まし棒で湯を掻き回すこと30分。ようやく我慢して数分かったが
「熱っ熱っ」
体は真っ赤、寝るまで体の火照りは冷めなかった。極寒の冬だと 丁度良いのかも。この高温は、地中の奥深い海水からのひび割れから一気に湧き上がった温泉だからだそう。
驚愕の熱湯温泉、ん〜効くのかも?

アットホームな明るい宿
ランチ営業も

松之山温泉で宿泊先をネットやガイドブックで探す時、ここ「ちとせ」が ほぼ一択で出て来る。古い建物を改築をして頑張ってる(エレベーター有)活気ある宿だが、独占するほどではないのに「ん、なぜ?」

温泉街の通り沿いには(古い)宿泊施設が並んでいるのだが、全室の窓が開いててすだれだったり、1泊¥3000?破格の宿代の湯治場。長逗留ながとうりゅう用?

「でも今そんな、のんびり温泉に長期滞在する人なんて、いる?」

よく商売が成り立ってると思うし、三大薬湯で松之山温泉だけ知らなかったのもうなずける。でもこれが 本来のひなびた温泉風情なのかもしれないなぁ。

○  半露天風呂付き和洋室

古いが、部屋は広め
増築した素敵なひのき風呂
のんびり入るはずだった
食事処は居酒屋風の個室
温泉に入れとくだけの
美味しい茹で豚がメイン
コシヒカリの塩むすび
デザートは新潟の西瓜すいか


◎  無人の売店

子猫たちズラリ
「こっちまで眠くなるわ」



☆  美人林びじんばやし

森の学校キョロロの すぐ隣。5分で回れる林、名前に釣られて?観光客(犬の散歩に)が来てた(笑)
「熊、出ました!」立て看板に みんな一様に「ヒーッ!」売店で外国の若者が大量に地元の茄子を売ってたけど、出品アーティストのバイトかしら。

小さい沼がある
美人は どこにもいる?



☆  「森の学校」キョロロ

2000tの鋼板表面の赤茶のサビが
内部を腐食させない建築
設計・手塚貴晴+手塚由比
無料貸出
子供も大人も どうぞ遊んで
田舎の夏を 体験
本格的な捕獲網ほかくあみを持って
虫をさがす父娘
野山の生き物を
アートで繋ぐ
生き物の展示や
木工制作スペースも


○  カブトムシの部屋

夫は子供の頃から虫が大好き。嬉しくて楽しくて、科学雑誌で見た通り マッチ箱を引かせたり、角で闘わせたり、色んな事をさせるので、夫のカブトムシだけは 翌朝グッタリ動かなくなっていたらしい。大昔の九州の黒崎という田舎の社宅暮らしだったのに、義母は末っ子(夫)を連れて、博多のデパートにカブトムシを買いに行ったと言う。悪しき現代っ子のハシリ?

カブトムシの部屋
誰もいないのを良い事に
夫のワクワク、大爆発♫
「ねぇ撮って、撮って!」
めっちゃ嬉しそう。
で、やっぱりしつこい



☆  越後妻有里山えちごつまりさとやま現代美術館・MonET

点在するアートは 時間的に諦めた。広い敷地の中に子供の遊び場、劇場や 道の駅、地元の方々も観光客も みんなが集う文化複合施設になっている。

美術館は全体的にワチャワチャしていて、運営が雑になってる感もいなめない。野外作品を効率よく回る工夫が足りないし、遠方から来てくれる人への気配りが足りない。これからに期待、して大丈夫かな?

コンクリート外壁が汚い
メンテ予算がない?
吹き抜けの中庭
どこからでも見渡せる
文化祭で賑わう学校みたい
浅いプールの青


☆  道の駅(美術館の隣)

十日町の工芸、巨大なるしびなを眺めながら 買い物したり、食べたり、人々の憩いの場所。

ソフトクリームの乗った
マンゴーの(氷)クラッシュジュース
めっちゃくちゃ美味しい〜
十日町名物の「そばいなり」
ま、名前のまんま?



☆  越後湯沢えちごゆざわ

往路は北陸新幹線で 上越妙高駅まで、帰りは上越新幹線で東京駅まで。地図だとわからなかったけれど、越後湯沢駅は東京から近いらしく、切符代も片道¥5000くらい差があった。えっ?

構内は飲食店や、広い買い物スペース(スキー客にも ゆとり)がある。魚沼が近いので、米がどこにでも(美術館の売店にも可愛いパッケージで)各種サイズで売っている。

「買う?」
「誰が持つんだよ。重いだろ」

東京に帰って「スーパーの棚に米がない」騒ぎが 嘘のようだった。
「新潟には 駅にも どこでも たっくさん売ってたよ〜」


○  駅ナカの蕎麦屋

へぎ蕎麦
へぎうどんも、ありました。
蕎麦アレルギーの方も安心♫
盛り付けよね、ポイントは
ウチじゃ難しいなぁ


突然の雷雨で、在来線が止まってしまって(新幹線は動いてる)呑気に夕ごはんを食べて出たら、土産店が全部閉まってて、ビックリ。唯一やってたコンビニに駆け込んで お土産をパパッとカゴいっぱい購入。

楽しや新潟の旅、やっぱり出かけて良かった。いつも楽しそうな夫よ、また 冒険へと出かけましょ♫

十日町の道の駅で
賞を獲ったみそ豆「ちと飽きる」
友人に好評 珈琲かりんとう
店員超おすすめのチーズケーキ
「ん〜まぁまぁ」
あっという間に 無かった
夫が独占「全部食べたい」
和菓子(もっとある)
土産のメイン
これが意外に重くて 参った


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