エピソードが めっちゃ好き
「面白い話だけは、忘れたら損!絶対に忘れるものか」昔から思っていた。そんな私なのに昨今、転げ回るほど可笑しかったり、涙が込み上げたりする事もめっきり少なくなっている。しつこめのコレクター気質で、目を凝らし耳を澄まし、偶発的に触れた話でも有り難く、あちこちから眺め、何度もその味を噛み締めたくなるのだ。
★ 友人達からの写メ
生きていると、良い事も悪い事もまぁ半分半分やって来る。なのに悪い事や嫌な人ってのは、総量は少しなはずでも、一気に人の気持ちを落としめてしまう厄介なパワーがあり困る。
だ・か・ら!だ。
テレビを見ても、雑誌の端っこのコラムも、面白い話は逃したくない。笑うツボを押してくれた話は、家族や友人なるべく沢山の人と共有したい。
ハッピーはその家族や友人、先へ先へと広がって欲しい。どんどん話が違ってったっていい、明るさが伝わればいい。もう誰の話だって全然構わない。クスッと笑っていて欲しいのだ。アンテナだけは、幾つになっても高く、古布でキュッキュッと磨いていたい。
私と言う人間は、人の自慢話も嫌じゃないんです。つまらない話や、判で押したような常識しか言えない人が苦手。はみ出してる部分が見たい。はみ出してるとこが魅力なの。相手を楽しませたい、自ら話題を出せなくても、その場を温めるくらいのサービス精神がないと友達には なれない。
★ 発見ショット
◎ 規格外の写メも、たま〜に届きます(汗)
パリ在住の、遥か昔のクラスメイトから、これが送られて来た時(これは自主規制でカット済み。実際はカーキ色ビキニと、ツルツルの鼠径部が何気に写り込んでる)スマホショップで操作説明を受けてる真最中。肌色の怪しい写真が小さく画面にピコンと出て「ん?」「?」無言は続く。居た堪れない時間(汗) ね、私が変な人と思われるじゃない??
「え?バルコニーで日光浴してた。僕のお気に入り!」本人はケロリ。ま、いいけどさ、ああビックリした〜
★ 私のお助け帳
無印の卓上年間スケジュール帳で、日々の記録➕見聞きしたエピソード、読んだ本の気になる文章(終わり方とか)、もう数十冊あります。パラパラ読み返すと「やっぱり脳みそだけじゃ無理だ」と思う。スマホのカメラとの合わせ技で、加速する忘却にやんわり抵抗。友人に会う前に、最近笑った事をチェックしたりもします。
★ 新春の願い
初詣で見かけた絵馬
「漢検2級が 取とく出来ますように」
"取得"も書けない奴が、受かるわけねーだろ。
★ テキトーな事を口走る A子
友人A子は 夫と正月の挨拶に出かけた。玄関に出て来た夫婦に 深々頭を下げた後、
「やっだ、しばらく見ないうちに こんなに大きくなっちゃってぇ」
「へ?俺?」
白髪染めした旦那を、そのお宅のひとり息子と間違えた。
「なーーーんちゃって、嘘、嘘ぉ」
あり得ない常習犯です、捕まえて。
同行の夫の ああ気の毒(爆笑)
★ 漫画家の叔母3姉妹
閑静な住宅街のマンションに住んでいた頃、妙な隙間に向かって
「ごめんくださーい」
旅行鞄を手にオシャレした老婦人が。階下の人気漫画家女子の田舎の叔母様だそうで、連れてった。彼女の同居して手伝う母は3姉妹らしく
「あら頼りになる。いいわね」
漫画家は憮然とした顔で
「よかない。なんべん説明して間違いようのない地図も渡してるのに、毎回交番のお巡りさんに連れて来てもらったり、たどり着いた試しがない(プンプン)いい加減にして欲しいわ」
「いいじゃない。年とっても3姉妹なんて、楽しいのよ」
宥めると
「1人、目が見えない。1人、耳が聞こえない。1人、頭ボケてる。3人で力合わせて、ようやくあいつら1人分なのよっ、全くっ(怒)」
締切前で超イライラしてたけど、奥から何やら楽しそうな声が聞こえた。
★ 初の高級ステーキ店
酒ばかり飲んでる山本譲二と吉幾三が、初めて銀座のステーキ店へ。
「焼き加減は、レア、ミディアム、ウェルダン、どちらにしますか?」
2人にっこり笑って
「コンガリ〜!」
★ 「きょう、ちゃいろでしかくい、おいしいやつたべた」
ひときわ幼かった次女が、小学校に無事入り帰宅「お給食は、どう?」
すると(上記)と言う。ママ友やらと、あれやこれや本気の謎解き。
「お稲荷さんでしょ?」
「ちがう」
「揚げパン?」
「ちがう」
「え?」
「しかくでちゃいろの、おいしいやつぅ〜」
「温かい?」
「うん」
「おウチで食べた事ある?」
「うん」
全然わからなくてモヤモヤ。夜、友人からの電話でようやく判明。
「春巻」(笑)
★ 明石家さんまの腕の傷
幼い頃に母が病死。火葬場で、よくわからず走り回っていると、迷いこんだ野犬が子供だったさんまの腕をガブリと噛んで大泣き。今もその傷が、残っている。いつでも見えるその腕に。幼い子を残し、若くして逝った母のつけた印のような。
★ 天国が 先生の想い描いていた通りの 愉快な世界でありますように。 尾田栄一郎
急逝した鳥山明は、若くして漫画の世界に新風を吹き込んだ実力者。人気爆発の後輩、ワンピースの尾田栄一郎にも「彼は絵が上手いんだよなぁ」褒める(いや、あなたが上手い)。いつもいつも少年の冒険を、その未来へと描く同志。後輩賢者の尊敬溢れる追悼コメントに、心が痺れた。
★ 松本隆の 今を支える事
数年前に人気作詞家の50周年コンサートが開催された。会場には彼の100歳近くなる母も座っていた。
「これほどヒット作を出し続ける、長く作詞をしてこれた、あなたの力になった事は?」
彼が小6の時、心臓の悪い妹が入学。学校までは片道50分歩くので、親に言われ毎日、妹の赤いランドセルを持って歩いた。回りにからかわれても、どんな日も持って歩いた。
(もう その妹はいないが)
「あの日々が、僕の今を支えているように思えます。」
★ 洗濯機の上にパンツ
若い時分の話だが、やたら洗濯乾燥機が故障。修理代もバカんならない。夫は非社交的。「お前の方が感じがいいから、よろしく」
洗濯機の上の洗濯物やらを移動させ、片付ける。修理の人(60代男性)も同じ所の故障で、私の質問や文句に少し申し訳なさそう。
「とりあえず、終わりました」
しばらくして、居間にいた私に声がかかり、終了の手続きをする。
「ありがとうございます。じゃ、もうこれで、大丈夫ですね?」
後から思えば、私の顔を見ずに、ササッと足早に帰った。やれやれと見に行くと、洗濯機の上に(洗濯機の裏に落ちていたであろう)私のパンツがぽつんと置いてあった。
ひゃ、ひ〜〜っ!(汗)
★ 西川のりお
「あ、のりおさーん」
「誰が 郷ひろみや」
いつ聞いても笑う。
面白い話って、沢山持ってて邪魔にならない。腐るもんでもないし。なんかお金を持ってないお金持ちみたい?ホワッと豊かな気持ちになる。気のせいかなぁ?でも、やっぱりこれが、もうやめらんないんだなぁ♫
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