怖い話① 「すご〜い」
こんばんは、POPAIです。
いきなりなんですが、僕自身怖い話が好きなのでこれから「怖い話」シリーズも初めていきたいと思います。
怖い話が苦手な方は怖い話シリーズの記事は見ないようにお願いします。
聞いた話や実際に体験したことなど書いて行きたいと思います。
聞いたことのある話だった場合はごめんなさい。
話が良かった、怖かったと思った方はフォロー、「スキ」の方よろしくお願いします。
それではお話に入ります。
第一話「すご〜い」
これはとある男性に起こったお話です。
その男性は職場でずっと気になっている女の子がおり、ある日勇気を出してデートに誘いました。
すると
女の子:「嬉しいです。是非お願いします」
男性は断られると思っていたので、どこでデートするかなど考えていませんでした。
女の子の方から
「私釣りやった事なくて、釣りをしに行ってみたいです」
男性自身も釣りの経験はなかったですが、女の子が釣りに行きたいと行っているので釣りに行く事にしました。
女の子はよく魚が釣れる漁港を知人から聞いたらしく、夜釣りの方が魚が釣れると聞き、とある日の深夜に男性の車で釣りデートに出発しました。
薄暗い長い峠を越え深夜0時頃、目的の漁港に着き釣りを始めました。
釣りスポットにしては人が誰もいなく、本当に釣れるのかと男性は思っていました。
釣りを開始してから1時間経過しても、魚が釣れる気配がなく、気温も低く肌寒くなってきました。
駐車場の方に自動販売機があったので
男性:「温かい飲み物でも買ってくるね」
と言って自動販売機へ飲み物を買いに行きました。
飲み物を買って戻っていると、女の子が誰かと話をしているのが見えました。
戻ると、子供を連れた三人の家族と話をしていて、その家族も釣りをしにきたようで、その家族が言うには魚が釣れるスポットは漁港ではなく、漁港から少し離れた場所だそうで歩いて何分かで着くという話でした。
女の子:「どうせなら案内してもらってそっちで釣りしよう」
男性は女の子も飽きていたし、移動した方が釣れるならそっちの方が楽しいだろうなと思い、家族に案内してもらうことにしました。
家族の後ろをついて歩いている時男性はふと思いました。
そういえば飲み物を買いに行った時、駐車場には自分の車一台しか止まってなかったな
この家族はどうやってここまで来たんだろう
そう思いながら前を歩いている子供の足元に目が行きました。
左右反対に靴を履いており、上の方に目をやると履いているズボン、上の服のタグが出ていました。
靴も衣類も逆さま?
そのまま父親、母親の靴、衣類を見ると逆さま
日本の風習で亡くなった方は着物を生前とは逆に左前で着付けをしたりする
それに気づいた男性はこの家族はこの世の人ではないと思い、隣を歩いていた女の子の腕を掴み、車まで全力で走りました。
車の扉を開け、女の子を無理矢理車に乗せ、車を走らせました。
いきなり腕を掴まれ車に押し込まれた女の子は
女の子:「何してるの?、どうしたのいきなり、せっかく案内してもらってたのに」
男性:「見なかったか?あの家族着てるもの全部反対だった、あの人たちは絶対この世の人じゃないぞ」
女の子:「…」
反応が無くなった女の子の方を男性が見ると女の子は
「すご〜い」「パチパチパチ」
女の子は逆手で拍手をしていました。
あまりの恐怖で男性は走行中の車から飛び降りました。
その瞬間目が覚め、自分の家のベットの上だと気づきました。
夢でした。
次の日職場に行くと、女の子の姿はなく、そこから二度とその女の子と会うことはありませんでした。
「あの女の子もこの世の人ではなかったのでしょうか」
「あのまま家族について行っていたらどうなっていたのでしょうか」