ビジネスの始め方。たった1つのフレームワーク
「ビジネスについて学びたいけど、何から学んだらいいのか分からなくて。。。」
と、知り合いからふいに相談を受けた。
その方は、今は会社に所属しているけど、ゆくゆくは自分でビジネスを立ち上げたいと思っているよう。
「とりあえずマーケティングとか広告とかの書籍を読んで勉強しています。」
と鼻息を荒げながら意気込んでいたけど、その入口は沼につながっている。
自分がビジネスについて学んだときにそうだったからめちゃくちゃ分かる。「ビジネスの勉強」という、なんとなくかっこいい言葉の響きに惑わされて、まったく見当違いな入口から入ってしまう。
例えるなら、「英語を勉強しよう!」といって、いきなり英和辞書を読み始めるようなものだ。いや英単語は大事なんだけど。どれだけ勉強すればいいか分からないし、英単語だけじゃ意思の疎通はできてもカタコトになる。
大事なのは英語を話す目的なんだよ。伝えたい想いや言葉があるとか、旅先で外国人と楽しく話したいとか、留学したいとか。
すると、それを叶えるにはこういう種類の英語がこれくらい必要だよね、と計画できる。何をすればいいのかも明確になる。単語は手段。
ビジネスにおいてマーケティングも広告も手段でしかない。「ビジネスの勉強」といってもその手段について深く学びたいのではなくて、きっと「(自分の)ビジネスをしたい」とうことだよね? だったらまず始めることは、とりあえず自分のビジネスを始めるための準備をするところからだ。
ビジネスを始めるための準備をするための方法は、実はもう定型パターンがある。テンプレートが用意されている。
そう、それがビジネスを始めようと考える人は必ず一度は魅了される言葉、フレームワークだ。
このフレームワークに沿って思考を整理したり、埋まっていないところを補完するだけで、あら不思議、ビジネスを始める準備ができている、ということだ。
ビジネスを始めるうえでゼッタイに必要なフレームワークは1つだけ。
「who、what、how」=「誰に・何を・どう売るか」だ。
who、what、how
日本語訳の通り、「誰に・何を・どう売るか」を考える。これだけ決まってればビジネスができる。
もう少しだけ補足するとすると、誰に・何を・どう売って「その人を幸せにするか」なのだ。ここがビジネスをやってるときに迷子になりかけたときに大事になってくるので最初に意識すること。
起点となるのはwhoとwhat。どちらから決めるかは、人それぞれ。
特定の誰かを幸せにしたいと考えているならば、whoは決めやすい。
すでに物やサービスがある場合はwhatにしやすい。自分がもつスキルもwhatになる。
この2つが決まったら、whoにwhatをどのように提供してお金にかえるか=howを考えよう。いわゆるビジネスモデル。ここのイメージがつきにくいため、ビジネスが難しく感じてしまい、挫折しまう原因なのだ。
これを解決するために、やはりフレームワークが用意されている。4Pだ。
1つだけって言ったのに2つ目が出てきちゃった。
4P
4Pというフレームワークはwho、what、howの「how」を決めるための手段だったのだ。この関係性がわかれば十分。
4Pとは、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)という4つの単語の頭文字Pをとってつけた名前である。
Productはwhatがすでにある場合は考える必要がない。ない場合はどのように手に入れるかを決めよう。製品なら作り方や仕入れ方、スキルなら勉強方法とか。
Priceは値段をつけること。ここは最初は難しいかも。相場から考える、もしくは、それを売るまでにかかった時間×時給1000円と考えて計算する、とか。大事なのは自分がそれを続けて辛くならないようにする。
Placeはどこで売るか。ネットで売るのか、知り合いつてで売るのか、店舗で売るのか、など。whoに一番届けやすい場所を考えるとよい。
Promotionはどのように売れるようにするのか。営業などがここに含まれる。SNSで紹介する、チラシをつくる、売っていることを告知する、直接営業する、など。大事なのは、whoにwhatがここにありますよ!と伝えることだ。
この4つを決めると、不思議なことにhowが決まっている。はい、これで「誰に何をどう売るか」が決まった。
これがビジネスである。
あとはこれを最適化するために色々と工夫するための手段がマーケティングだったり広告だったりするのだ。
まずは「誰に・何を・どう売るか」に集中しよう。
それ以外は一旦無視してOK。
頑張ってください。応援しています。