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kakowaka
子どもの「推し活」は世界一尊くてめんどくさい
もうすぐ4歳になろうとする長男が、成田エクスプレス(=以降N’EX)にハマっている。そのハマりぶりがすごくて、遅刻だろうが、どしゃぶりの雨だろうが、すっ転んで頭から血を流そうが、愛してやまないN’EXを1日2回以上見る。
流血し泣きながら登園した理由を、「いや、、あの、泣いているのはこの血が原因ではなくて、、N’EXが正面から見れなくて」と先生に説明する自分に笑ってしまった。
もう母が何を言っても絶対なので、降参して付き合っている。最寄駅を通る1日のN’EXの運行スケジュールは、4歳前から完全に把握している。コロナで成田空港に向かう需要が激減している今、N’EXの運行は朝夕のみ。昼間は回送を狙うほかない。
1分1秒を争うように保育園に行く支度をして、最寄駅近くの踏切でN’EXを待ち構えているのに、無情にも手前に対向電車が走ったりする。(これが一番悲しい。)
徒歩10分で到着するはずの保育園なのに、行きは1時間、帰りは2時間かかることもザラにある。
息子曰く、成田エクスプレスには個室があるというので、ウソだろ~と思いつつも調べてみると、どうやら多目的室と授乳室を完備しているらしい。確かに個室はあった。大人でも知らないことをなぜか知っている。
ひらがなもカタカナも数字も、時計の読み方も、すべて大好きな鉄道が教えてくれた。
それほどまでに好きなことがあるわが子を羨ましくも思う。
子どもの「推し活」は世界一尊くてめんどくさい。