【エッセイ】「誰かこの俺を止めてくれ」の話
Romanticも食欲も止まらない。
せめて食欲だけでも止めて欲しい。
胸が腹が苦しくなる。(くーるしっくーなるー)
一時期97kgあった体重も、今年の一月から通い始めたジムのおかげもあってか、今では92kgまで落とすことができた。
が、残念ながら世界を揺るがすコロナウイルスのおかげで現在は休会中のわたくしの体は、あっと言う間に見るも無残な体型へと様変わりした。
元々見るに耐えない体型であったので、様変わりというか元に戻ったのだ。
私が太る原因の一つに、とめどない食欲がある。
お腹がいっぱいであっても「まだ食べたい!」「何か食べたい!」という気持ちが強く、お弁当にカップ麺を足してみたり、ご飯をおかわりしてみたりしてしまう。
どうにも我慢ができないのだ。
私のこの食欲はなにかしらと疑問に思い調べて見ると、"エモーショナルイーティング"という立派な名前がついていた。
この記事を読むと、「満腹なのについ食べすぎちゃうのあたし♡」の原因は、ストレスと食習慣らしい。
………ストレスもたまってるし食習慣も最悪じゃないか、あたし。
特にここ最近の食習慣は最悪だ。
せっかくこのエッセイを読んでくれている皆様にだけこっそり教えると、私にとっての至福の時間は、夕飯前の仕事帰りに食べるファミチキである。
夕飯前に食べる背徳感と疲れた体に染み渡る油がめちゃめちゃ気持ち良いのだ。
暑い日中から一転、夕方になるとまだ少し肌寒いこの季節に食べるファミチキはさらに良い。
しかし、だ。
今になって思えば、この悪しき習慣こそがまさしくエモーショナルイーティングではないか。
居酒屋でもお腹いっぱいでもさらにおつまみを追加してしまう。
この前は写真の焼き鳥の他に8品くらい食べた。
(内3品揚げ物、1品やきそば)
ダメだとわかっていながらも「すいませーん」と店員さんを呼んでしまう自分を止められないのだ。
そんな時、いつも思う。
「誰か俺を止めてくれええええええ」と。
ただ、いつでも側に誰かがいてくれるわけでもないし、自分で自分を律することができないかぎり永遠食べ続ける羽目になってしまう。
けど、たくさん食べる自分さえも愛おしいと思ってしまう。
ともあれ、感情に負けて食べたあとは、好きでもない女をお抱いた後みたいな気持ちになるからたまにだけでいい。
これからファミチキが食べたくなったらもう一人の自分に聞こえる声で「俺を止めてくれえええ」と叫ぶことにする。
そして、必死に止めてくれるもう一人の自分を振り切ってローソンでLチキを買うとしよう。
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