見出し画像

漫画、鬼滅の刃の感想

非常に今更ですが国内興行収入、約404億円。
全世界の興行収入は約517億円を突破した。
劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」の原作にあたる。
漫画、鬼滅の刃の感想を書いていきたいと思います。

今ってこんなに安くなってるのね!?


鬼滅の刃とは…

家族を鬼に襲われ、妹の禰豆子を鬼にされた主人公、竈門炭治郎が妹を人に戻す為、鬼を追って鬼殺隊に入り、鬼を倒していく物語となっております。
公式のキャッチコピーには「これは、日本一慈しい(やさしい)鬼退治」と書いてありました。
また鬼滅の刃は大正時代をモチーフに描かれています。
NARUTOやBLEACHにも言えますが、日本文化が出てくる作品は海外にも受けがいいですね。

作者は吾峠呼世晴先生

吾峠呼世晴先生の名前を鬼滅の刃で初めて聞いた方は多いのではないでしょうか。
私もその中の一人です。
鬼滅の刃の特筆すべき点はシンプルなストーリーとその短さにあると思います。
あれだけ流行って23巻で終わった作品、珍しいのではないでしょうか。
語るべきことは語りきった。
という作者である吾峠呼世晴先生のこだわりが伝わってきます。

鬼滅の刃がアニメから流行った理由

鬼滅の刃はアニメから有名になりました。
その理由として…

  1. 作画コストをかけまくっている

  2. 声優が豪華

  3. キャラクター達の名前がわかりやすい

この辺が上げられると思います。
アニメや映画では作画が美しいと世界的に評価されている鬼滅の刃ですが、原作の方はというと…
絵があまり綺麗ではありません。
所々デッサンに不安があるし、数ある漫画の中では戦闘シーンにあまり迫力がないと言えるでしょう。
でも表情は凄く良い!
非常に細かいシーンで申し訳ないですが、鱗滝左近次の修業で炭治郎が錆兎の面を切った時の錆兎の表情は素晴らしかったです。
そしてデジタルが普及する現代において、作者の吾峠先生は手描きで頑張っていらっしゃいます。
炭治郎達の着物の柄とか凄いですよ。
そしてアニメでは残念ながらカットされてしまったシーンもちょこちょこ見受けられます。

続いて炭治郎達キャラクターの名前ですが、初見ではなんて?という読み方の難しい名前が多いです。
オシャレではあるんですが、子供には難しい。
それがアニメだと音として入ってくる。
結果として子供をメインとした漢字が分からない層にも受け入れられたのかなと思います。

心理描写が上手い

鬼滅の刃の特徴として、心理描写が非常に上手いことが上げられます。
鬼滅の刃は他の漫画に比べて、複雑な心理描写はあまりありません。
炭治郎達主人公勢にしても、敵である鬼にしても、多くのキャラがそうだろうな。という理由で動いています。
シンプルでわかりやすく、万人の共感を呼ぶのが上手い作品だと言えるでしょう。

その最たる例が炭治郎の同期である伊之助でしょう。
伊之助は野生児で、イノシシに育てられた人物です。
序盤の伊之助は亡くなった人の墓を建てることにすら疑問を抱いていました。
そんな伊之助が炭治郎や善逸、胡蝶しのぶといった登場人物達と出会うことで、仲間の大切さを知り、自分の出生の秘密を知ることで最終的に自分の手で母の墓を建て立てたいと思うようになる。
その過程が非常にわかりやすく書いてあります。

男らしい思想のキャラが多い

また鬼滅の刃は男キャラ達の思想が非常に男らしいのが特徴です。
これも鬼滅の刃に憧れる人が増えた理由かもしれませんね。
錆兎なんかしょっちゅう「男なら…」といいますし、よくネタにされている炭治郎の「長男だから耐えられた!」という台詞は大正時代の長男という物をよく表しています。
また炭治郎の慕っている杏寿郎も煉獄家の長男として、責務を果たしています。
彼等の思想は古風と言われればそれまでですが、それを格好いいと取ることが出来るのは日本人としてとても素晴らしいことだと思います。

鬼滅の刃が伝えたかったこと

そして鬼滅の刃には「人から人へ想いを受け継ぐ、繋いでいく」というテーマがあります。
煉獄から炭治郎に、錆兎から義勇に、玄弥から実弥にというのが有名ですが、鬼滅の刃ではこれが全編を通して伝えられています。
鬼滅の刃には無惨という不死の鬼がいますが、炭治郎達はこの引き継いだ想いこそが不死であり、自分達を強くするんだと語っているようにも思えますね。

以上が鬼滅の刃を読んだ私の感想になります。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集