
自分ノートはわたしの轍(わだち)
なんだかギャグみたいなタイトルになってしまった。 笑
さて。
普段から自分と向き合うために、心が揺さぶられた出来事や、その時の感情などをノートに書くようにしています(通称:自分ノート)。
先日、過去の自分ノートを読み返していました。
「こんなこと思ってたんだー」と懐かしい気持ちになりましたが、同時にちょっと恥ずかしさも湧いてきた。
だからこの際、昔の自分ノートは捨ててしまおうかしらと考えていたタイミングで、たまたまドラマ「宙わたる教室」の第3話を観ました。
ここでちょっとドラマの話です
このドラマ、定時制高校が舞台になっているのですが、毎回登場人物が悩みや葛藤を乗り越えながら、新たな希望を見出し、そこに向かっていこうとする姿が描かれており、いつも感動しながら観ています。
今回の第3話では、起立性調節障害があり、精神的葛藤を抱え、リストカットしながらも精一杯生きようとする女子生徒を中心に話が展開していきました。
この女子生徒は、火星に興味があるようです。
彼女に対して、担任である理科教師・藤竹先生(窪田正孝さん)が、NASAの火星探査機:オポチュニティの話をします。
オポチュニティが火星に送り込まれた当初のミッション予定期間は、およそ3ヶ月。
だけど結果的には予定期間をはるかに超え、約15年もの長い間活動したのだそう。
火星に1台ポツンと残り、ミッションを遂行したオポチュニティ。
そんな中オポチュニティは、火星にできた自らの轍(わだち)をちゃんと撮影していました。
その写真を見た彼女は、さみしさや孤独を感じたようですが、
藤竹先生はオポチュニティの轍を「少しでも前に進もうと懸命に生きた証」と表現したのです。
最終的に藤竹先生は、自身が顧問を務める科学部へ彼女を誘いました。
その際、藤竹先生は彼女にこんなお願いをします。
「このノートに実験の記録をつけてくれませんか?
ほかにも気づいたことや思ったこと、なんでも書いてください。
後で振り返ったとき、このノートが科学部の轍(わだち)になるように」
これから科学部の軌跡が書き記されていくであろうこのノートは、科学部が存在していた証になっていくのだと思います。
過去の自分ノートへの思いの変化
ドラマを観ていて、わたしがこれまで書いてきた自分ノートへの思いも変わりました。
過去のわたしが書き記してきた自分ノートは、わたしの轍。
これまで生きてきた証なんですよね。
過去のわたしは、その時々を精一杯生きていた。
つらかったこと、悲しかったこと、逃げ出したかったこと。
それをなんとか自分の糧にしようと、ノートを相棒にしてやってきたのです。
過去のすべてが、現在、そして未来の自分を創るための大切な1ピースになっている。
恥ずかしいことなんて、本当は何ひとつないんじゃないか。
そんなふうに思ったのです。
だから、過去を「恥ずかしかったから」と切り捨てないで、
いつか過去のすべてを心底労えるそのときまで、
もうしばらく自分ノートは大切に手元に置いておこう。
そんな気持ちになれたのでした。