サボテンのトゲから気づきを得てみた
わたしのサボテンを見て、知人がこう教えてくれた。
「ありがとう、とか、大好きだよ、って声をかけながらサボテンの周りをなでてあげるようにすると、トゲがどんどんなくなって、丸くなっていくんだよ」
それを聞いて、
「へぇー、すごい!やってみよう!」
と思ったけど、ふと疑問が湧いてきた。
はたしてトゲは悪いものなのだろうか。
なくした方がいいのだろうか。
そこでサボテンのトゲについて調べてみたところ、トゲにはちゃんと役割があったのである。
役割があるから、存在している。
必要だから、存在している。
これは、わたしたち人間の世界でも同じことが言えると思う。
トゲに触れると痛いように、心がズキズキ痛むようなこと。
例えば、
嫌いだと感じるあの人も、
嫌だと思うあの出来事も、
わたしたちとって必要だから存在している。
わたしたちに何かを気づかせるために存在している。
そんな前提に立って考えてみると、嫌いな人や嫌な出来事に対して少し違った見方ができたりする。
そして、嫌いな人や嫌な出来事について、
「一体何の意味があるの?」
「何に気づかせようとしているの?」
そう自分に問いかけてみると、何かしら答えはひらめくものである。
そうして答えが見つかると、
嫌いだと感じていたあの人も、
嫌だと思っていたあの出来事も、
これでよかったのかもしれない、と少しずつ思えるようになるものである。
人はみな、幸せになるために生まれてきていると言われている。
だから、トゲみたいにチクっと痛いことは、
きっとわたしたちがより幸せになるために存在しているのだと思う。
そんな役割があるのだと思う。
ポノ
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