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転機の気配 出会う人が変わってくる

わざと変えたわけではないのに、気がつけば生活習慣や環境が、リセットされたり、変化したりしていたことはありませんか。

私は、時折そういうことがあります。その変化は、お決まりのパターンがあるわけではないのですが、2〜3日以上寝込むような風邪を引いた後に訪れることが多いです。
私の場合、だいたい風邪は、体調がほんのりおかしくなるひき始めから、すっかり回復するまで合わせると少なくとも7〜10日くらいは要します。その間は、どうしても体も頭も動きが鈍くなるし、自分をいたわることに集中せざるを得ない。
そこで、最低限のことしかできなくなる。限られた範囲でしか動けないから、できるだけ少ない労力で動けるようにする。すると、その結果、やりたくないことや、やらなくてもいいことをやめたり、行かなくてもいい場所へ行かなくなったりします。
さらには、それまで良いと思ってやっていたルーティンや習慣も割愛される。食べ物も、食べられなくなったり、いつもと違うものが食べたくなったり。
そうやって、しばらくの間、いつもと違う生活を送ります。

今度は、徐々に風邪が治ってくると、生活は少しずつ戻り始めて、習慣を戻したり、やらないといけないことに着手したりします。
以前の生活に戻ってはいくのだけど、ふと気が付くと、以前とは何か違う部分があることに気がつきます。省いたままのルーティーンがあったり、風邪の時から始めたことが続いたり、今まで通りに戻ったと思っていた日常に、ほんのり変化が起きている。
そして、その結果、特に、問題なく、日々は平和に過ぎていく。

必要だと思っていたことが、実は必要なかったり、「本当はやりたくない」「やらなくてもいい」ことが削ぎ落とされたりしているのに、それでも何の支障もない。

なんと、休んでいる間に、ストレスなく、生活の断捨離ができている。
そのことに気がついてから、私は、病気をしたり、風邪を引いたりして寝込むと、体が苦しい割には、気持ちは前向きになります。
「お、これは、また新しい変化の始まりでは?」と楽しみに寝込む。

もちろん寝込む前は、やっぱり苦しいのは嫌だから、「わー風邪ひきそう、嫌だ嫌だ」と必死に抵抗して、喉にはちみつを塗ったり、葛根湯を飲んだりするのですが、いざダウンしたら「休みます」宣言をして、堂々と休む。
すると「あれをしなくちゃ、これをしなくちゃ」と考えなくていいから、肩の力も抜ける。

そして、その後に、徐々に変化を感じる段階がすごく楽しい。
私の場合、変化の兆しは、毎回スーパーで見かけていた人に会わなくなる、同じ電車に乗らなくなる、わざとじゃないのに毎朝の運動できる時間がずれてくる、食べるものが少しずつ変わってくる。などなど。
これらは、大きな生活の変化が来るんだなという予兆。それを感じるのが好きです。そわそわ、ワクワクします。

ただ、こういう変化の時は、体も変化をしているからか、少し風邪をひきやすくなったり、怪我もしたりしやすいので、自分を大事に生活するのが大切です。
体が変わるから生活が変わるのか、生活が変わるから体が変わるのか、わかりませんが、相互関係がある気がします。

私にとって、10月は、そんな変化の月でした。高齢で入院していた義理の両親が、立て続けに亡くなり(老衰で大往生)その後、風邪を引いて寝込見ました。
穴倉から出てきて、脱皮をしたみたいな新鮮な気持ちで、生活を再開した今、変化の訪れを感じています。

多分、そんなに大きなことが起きるわけでもないけれど、新しい未来に向けて、今を大切に日々過ごしたいと思います。