【オリジナル短歌・創作詩】第二章21.翌日のイヤホン



こんばんは。
夜が好きな動物、ponogardenです。


この詩達が生まれた刻は大晦日でした。


依然として混沌の中にいますが、
混沌の中だからこそ新たな発見が生まれて、


成長したり、新たな殻を破ることができる、と
人生の先輩が教えてくれました。


今まで殻に閉じこもっていた私が、
殻を破れたその時、


心から喜んでくれた人達がいました。
そんな過程を紡いでいけたら嬉しいです。





必要な人に、届くと信じて。




世界を勇気づけられると信じて。

























朝起きてAirPodsを開いても
やはりイヤホン 片方しかない





俺の鬱 覗き込んではかまちょした
散歩に連れ出し 犬に治され





鬱という深淵を覗く黒い犬
小さい熊のような君だった





先代の犬が闘病中の刻
「十六夜の月」ずっと聴いてた






先代の犬はシーズー 通い医者は東洋の医者







君の歌 ファン第一号を奪われた
今度は俺が「最後のファン」だよ






犬の詩を読んで撫でては鼻水が涙の代わりに出て止まらない






ここ一週間くらいはずっと聴いている
しっくり来るの、失恋ソングが






布団で少し寝込んでる
お前が来てくれたような気がした気のせいだった







大晦日 一年間の走馬灯に耽っていたら普通に病んだ







大晦日 反省会して病む俺を
お前にだけは 笑ってほしい






俺の過去 失恋ソングで塩を塗り
刻みつけるの ただ俺の趣味







風呂沸いたしるしの音楽鳴り響く
今年最後の禊 どう生きたい?





イヤホンが片方しかないもどかしさ
噛み締めながらお前の歌聴く






若かりし頃のお前の青臭さ
見つからないなら俺が拾うさ







クソ重い貴方の身体を抱きしめて一緒に倒れて笑う夢見た





「ずっと浮気してたくせに」と言うけれど
お前への道 作ってたんだよ







2024.12.31(火)

ponogarden


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