「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」???
深蒸し煎茶をご存知ですか?
深蒸し煎茶とは、普通煎茶よりも2~3倍長く蒸した緑茶のことをいいます。
図から見てお分かりのように、煎茶から普通煎茶と深蒸し煎茶へ枝分かれしています。普通煎茶の「普通」は蒸し時間のことを指し、深蒸し煎茶と区別しています。決して普通煎茶は並級品という意味ではありません。普通煎茶から更に枝分かれして「上級煎茶」「中(並)級煎茶」「番茶」があるということです。
蒸す工程は、お茶の葉を摘んだ後1番最初の工程、荒茶製造段階の①蒸熱のことを指します。
普通煎茶の蒸し時間は生葉の熟度により異なり、若芽25~30秒、普通芽30~40秒、硬葉(こわば)35~45秒で、深蒸し煎茶は普通煎茶の2~3倍程長く蒸されます。その為、お茶の葉が小形で破砕葉や粉が多くなります。
お茶の葉が細かいことから、味も水色も緑色が濃くでます。
さらに、お茶を淹れる時に細かいお茶の葉そのものが多く含まれ、水に溶けない有効成分も摂取できるので、健康成分の高まりも期待できます。
緑茶でよく聞く言葉
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」
だいぶ狭山茶推しの言葉で静岡県民としてはあまり納得していませんでしたが、確かに静岡県での深蒸し煎茶生産量は、煎茶生産量の6~7割に達しており、色は濃く味も強めな静岡茶(私は好きですが)今ならこの言葉も理解できます。
日本茶を勉強し始めてから、茶産地で名高い場所だけでなく、日本各地のお茶を積極的に飲み始めたことで、美味しいお茶に数多く出会えました。
旨味や甘みが豊富なものが好き、渋みや苦味が強いものが好き、新茶の爽やかな香りが好き、見てるだけでキレイな緑色の水色が好き、時間をかけてじっくり淹れる贅沢な時間が好きなどなど・・・楽しみ方も人それぞれです。
私のお茶の楽しみは方は、自分にとっての「色は〇〇、香りは◯◯よ、味は〇〇」を時間をかけて発見していくことです♪
最後までお読み頂きありがとうございます。
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