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観察日記238

観察日記238
おはようございます。
今日は「社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉」より。

行為の内在的性質――殺人はAという理由で悪である――によって犯罪性は決まらない。犯罪は単に社会規範からの逸脱を意味します。
ところで逸脱、つまり規範からの隔たりは、予め定まった内容として積極的には定義できない。
社会規範は人々 の相互作用が生み出す産物であり、そこに内在的な根拠や理由はありません。
行為が正しいかどうかは社会的・歴史的に決まる。それは美人の基準と同じです。顔をどれだけけ眺めても女性の美しさの理由はわからない。美の根拠は外部すなわち社会規範にあるからです。美しいから美人と呼ばれるのではない。逆に、美しいと社会的に感知される人が美貌の持ち主だとみなされる。
善悪の基準も同様です。悪い行為だから非難されるのではない。我々が非難する行為が悪と呼ばれるのです。
共同体が成立すれば、規範が生まれる。社会全員が同じ価値観を持つのでない以上、必ず逸脱が感知されます。逸脱の一部は独創性として肯定的評価を受け、他の一部は悪と映る。
犯罪と創造は多様性の同義語であり、一枚の硬貨の表裏のようなものです。社会で付与される価値は正反対でも、既存規範からの逸脱であり、文化的多様性の結果である点は変わらない。(p.269)

この視点の変換は指摘されなければ気づくことはとても難しいと思います。
この本はすさまじく自分の思い込みを解体してくるけど、今出会えたのはとても幸運なことだと思っています✋

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