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観察日記950

観察日記950
おはようございます。
「善と悪のパラドックス」をまとめ中です✋

・「向社会性」と呼ばれる人助けの行動
 ・利他主義、協調性、公正さ
・動物行動学の通説では、向社会行動を引き起こす感情が進化したのは、個体の遺伝子を拡散する効果があったから
 ・自分の遺伝子を共有する血縁者を助けること(血縁選択)
 ・お返しに助けてくれるか、少なくとも見返りを期待できるパートナーに投資すること(共生)
 ・人間以外の動物の向社会行動のほとんどに当てはまる
・人間は、血縁選択と共生だけでなく、見返りを期待できない人々に対してもたびたび道徳的にふるまう
 ・「盗みは悪いこと」「嘘はよくない」といった道徳規範は、理論上すべての交流に適用される
 ・見知らぬ他人が受益者で、自分の行動が良心に導かれている場合、通常の生物学的な理論では向社会行動の理由が説明できない
・自己犠牲の度合いが大きければ大きいほど謎は深まる
・人間の「知性」はこの問題の答えになるか?
 ・理屈の上では、道徳的行動は、人類が発明した社会的に有益なルールに基づいているとも言えそう
 ・人はしつけの過程で様々な道徳的指導を受ける
 ・この考えに従えば、道徳的行動はもっぱら文化的洗脳ということになるが…
・道徳的行動はある程度、進化した道徳的感情によって引き起こされる
 ・教育をうけていない子どもにも、血縁選択や共生で説明のつかない向社会的な性質がある
 ・幼児たちはたとえ自分の負担になっても、手伝いをしたがる
 ・子どもは教えられなくても、簡単な善悪を理解する
・教育は向社会行動も、反社会行動も促す
・宗教を信じれば人一倍向社会行動をとると思われがちだが、信心深さは必ずしも道徳的な親切心の判断材料にならない
・個人のアイデンティティや帰属集団などに関連した様々な社会的情報が、善悪どちらの行動にも多大な影響をもたらす(ブルーム)
・我々が「何を」気に掛けるのかは社会の影響を受けるが、気に掛けること自体は進化によって生じた
 ・他者の苦しみに対する同情のような生得の感情は、強い道徳的直観を生み出す
 ・子どもが親や教師などの権威者からの指示より自分の感情を信じることもある
・私たちは道徳的選択をする時に、まず行動して後から考える傾向にある
 ・道徳的な思考はたいてい「直観に従った反応の裏付け証拠を探す事後検証」(ハイト)
 ・「発案者も目標もわからない数々の政策について、常に最も説得力のある議論を集めて開陳している」(ハイト)
・「最後通牒ゲーム」で研究する道徳的選択
 ・資金を他人と分け合う際に、どんな選択をするのかを調べるゲーム
 ・利己主義論に従えば、分配者は最低額を提示するはず
  ・そうすると、決定者(受け取るかどうか選択する方)はほぼ必ず拒否し、お互いに何も手に入らなくなる
 ・実際のゲームでは、分配者はたいてい決定者が低い提示を拒むことを見越した行動を取る
  ・平均すると掛け金の約半分を提示
 ・決定者にとっても受け入れられるので、両者ともなにがしかを手にして満足する
 ・決定者は経済的最大化とは異なる原理で行動
(人間の道徳感覚の独自性)

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