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海の向こうで日本食があふれてる件
日本からお餅や顆粒味噌、野菜の出汁といった日本食を結構持っていったのだけど、実は息子夫婦のパントリーや冷蔵庫にはかなりの量の日本食や調味料、レトルトなどがあふれていた。なかなか物品が送れない戦時下で、一体何が起こったのか?
それは10月7日に遡る。イスラエルにいる日本人を、ドバイまで送るという日本政府の最初の恥ずかしい対応を覚えているかたもいるかもしれない。
民間機で緊急避難できるうちに避難してね、お金は1人三万でいいよ!とは、、、。なんかもう、なんともいえない気持ちになった。このあと派閥解散にまで追い込まれたことを考えるとお金の感覚が政治家はやはり間違っているとしか思えない。
自国の政府を批判するのは簡単だ。何を見ても聞いても、あら探しして文句をかけばいいのだから…。私はそれらの話を読んでも、できるだけ公平な目で見たり感じたりしたいと思っていた。
今回、テルアビブにきてみて、たぶん自国民をLCCのフライドバイに乗せたとわかるからなおさら政府の思いやりのなさに歯噛みする。
ちなみに今のフライドバイのテルアビブからドバイへの運賃はこんなかんじ。
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1040ディルハムは四十倍で円になるから、約四万ちょっと。戦時下避難とはいえ、政府の負担は10,000円だけですか?お金のこともそうだけど、心に説明できない悲しみが込み上げてくる。ほぼ自腹で、ドバイまで8人送ってどうするといいたい💢💢💢(・ε・)プップクプー
隣国のこんな手厚い助けもあったというのに。しかし、ここに来るまでは、もしかすると私が調べていないだけで、この後、愛する日本の政府は素晴らしい対応したのではないだろうかと思っていた。しかし、、、、。
息子夫婦が仲良くしていた日本人は、ドバイの飛行機のその後すぐに電話が来て、24時間以内に自衛隊の飛行機に乗って帰るかどうか決めるようにと言われたらしい。とにかくイスラエルのどの街も爆撃される可能性があり、また爆撃されていたのでしょうがないと思う。息子たちは仕事の都合で帰国はあきらめ、突然取るものもとりあえず帰った人たちのサポートにまわった。
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後片付けを頼まれた数人の友人の家に行くと、食器は台所に出たまま、洗濯物も干したままで、突然そこから立ち去らねばならなかったと言う究極の状況がみてとれた。
3ヶ月経った今は、もう戻るあてもなく、日本で仕事が始まってしまったという人までいる。すべてのものを大家さんに頼んで処分してもらう人や、いつか帰ってくるからと鍵を預かったりしている家もあるらしい。
らしいと言うのは、本当に戻れるのか、わからないからだ。
そして、様々なものの片付けや処分を手伝った息子達は、お礼に友人たちがストックしていた日本食をたくさんもらったのだった。物価が高いので助かるし嬉しいけれども、友人達のことを考えると、何とも言えない気持ちになるに違いない。それを聞かないまま私は帰国する。
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