社会的微笑
一週間ほど実家に帰省した。
前半は晴れている日が多かったため、近所を散歩したりして過ごしていたが、後半は雨続きだったので、家から一歩も出ずにのんびり息子と過ごしていた。
偶然にも私の両親がアメリカ旅行から帰ってきたばかりで5日間の自宅待機期間があり、平日ほとんど家にいない父も珍しく在宅していた。祖母も妹も家にいることが多く、時間があれば息子をあやしたり、抱っこしたりしてくれていた。
そのお陰か、息子はいつにも増して笑うことが多く、祖母からは「なんて愛想のいい子なんだ」とベタ褒めされる。そこで、よく笑うようになった理由について自分なりに分析してみた。
まず、生後2ヶ月以降から「社会的微笑」と言う現象が出てくる。
新生児期によく見られるのは「生理的微笑」であり、これは反射神経によるものなので、本能的な笑いと言われている。一方、生後2ヶ月頃を過ぎると、赤ちゃんは人の顔を見てにっこりと笑うようになる。これは、外的刺激に反応して笑うことができるようになってきたことを示していて、生理的微笑から発育が一歩進んだことの証拠である、と言われている。
また、よく笑う子どもほど、脳の限界が突破されるという作用が働くとのこと。笑う回数の多い赤ちゃんほど言葉をちゃんと喋れる日が早くなるのである。笑うことで脳の限界を突破しているので、笑えば笑うほど脳の限界が次々に突破されていって、お喋りと言う高い知能を要する行為ができるようになるとも言われている。
いつもは私と二人で過ごすことが多い息子だが、実家帰省により四十六時間構ってくれる大人達に囲まれることによって、外的刺激が一気に増え、さらに「笑う」ことが促されたのだ、と思う。また、自分が笑うことによって、周りも笑ってくれる、話しかけてくれる、という事実を理解したのだろう。まさに好循環である。
多くの育児本にて最も推奨されているのが、「赤ちゃんへの言葉がけ」である。自分もできる限り実践してるが、核家族(特にワンオペ)と大家族という環境下では将来、大きな差が出る可能性があることも否めないと痛感した。ワンオペだと言葉がけも限界がある。なお、テレビやyoutubeだと、この言葉がけの代わりにはならないとのこと。
育休には限りがある。育休が終わるまでの間、定期的に実家にも連れていこう。息子はもちろんのこと、息子を連れていくと祖母が大層喜んでくれる。出来るだけ長生きしてほしいからこそ、息子を会わせることで祖母にも笑顔になってもらいたい。
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