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「机を叩き割りたくなったら一人前です」

私がたまに読み返している、中谷彰宏さん著の『入社3年目までに勝負がつく77の法則』。

気づけば私自身はもう7年目なのだが(信じられない)、何年経っても色褪せない仕事のエッセンスが沢山詰まっている本である。

てか、定価で503円。安すぎるって。

この中で特に好きな箇所。

これから会社に入って、机を叩き割りたくなるような瞬間が出てくると思います。実際叩き割った人もいます。 [中略]
仕事をしていくというのは、この机を真っ二つに割ろうとした瞬間にニッコリ笑えるかどうかという戦いです。
手を握り締めて、爪が食い込んでいるという状態の中でもニコニコ笑いながら、「目からウロコが落ちました」と得意先の前で言えなければいけない。

この本を初めて読んだのは確か2年目ぐらいの時。
こうなるレベルのこと、私の今後の仕事上であるのだろうか…ちょっと熱血すぎるなぁ。

当時はぼんやりそんなことを思っていた。

続き。

まず3年以内に机を叩き割りたくなったら、合格です。
普通の人はなかなかならない。
なぜならば、そこまで一生懸命仕事をやらないからです。
机を叩き割りたくなるのは、ここまで自分がやっているのに何だ、というときに、バーンとくるわけです。
そこそこ手を抜いていたら、机を叩き割るなんていう衝動は起こりません。まあまあそんなものなのかなと納得できてしまうのです。

ははぁなるほど。
なんだかスッと腑に落ちたものである。

なお、6年目までは残念ながらここまでの情熱を仕事を注ぐことができなかった。

今年度になってから、実際に私自身も仕事の中で「思わず机を叩き割りたい」ーー
ではなく、「は?こいつ一発殴りたい」という、野蛮な思いを抱く瞬間が増えてきた。

幸い、お客様には恵まれている。

戦う相手はお客様ではなく社内やパートナー企業なのだと気づいた瞬間のやるせない思い、
なんでこいつはこんなに温度感が違うねんと躍起になる感覚、
なかなか言語化が難しい。

ただ、本では「3年以内に叩き割りたくなったら」とあるが、
10年経っても、20年経ってもそう思える瞬間がある社会人って、果たしてどれぐらいいるのだろうか。

「お客さまのために」「周りのために」やることが大事なのは皆分かっているし、ほとんどの人が人の役に立てれば嬉しいと思う性質を持っているはずである。
最低限やることはやる。それが仕事でもあるから。

しかしそこで周りのために一生懸命に、自ら汗をかこうとする人は少ない。

つまり、だからこそちょっとでも行動すれば「この人は周りとは違うな」と思ってもらえ、信頼される。
そうなると、失敗して周りに迷惑をかけた時や困った時に、意外と周りがフォローしてくれるようになる。

出せば入ってくるのである。
これを分かっていない人が意外と多い。

そして、このことを若い世代にどう伝えるか。
ただの暑苦しいウザいBBAにならないよう気をつけないといけない。

やはり、背中で見せることなのだろうなぁ。

日々試行錯誤の連続である。引き続き経験を積んでいきたい。

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