読書日記166「漫才過剰考察」-髙比良くるま
年末にM-1を初めてちゃんと観た。令和ロマンの準決勝のネタが面白くて、そのまま年末に体調を崩し、令和ロマンのYouTubeを見まくり、この本を手に取るにいたった。
自分はものごとの分析結果を読むのが好きで、自分が詳しくないお笑いの世界が徹底的に分析されているのがとても面白かった。(話はそれるが分析と打ったらこの絵文字🧐が変換候補に出てきて、初めて想定用途を知った。)
お笑いはAIに代替されにくいとされていることから、論理的に説明されにくい要素が多いと思っていたが、(試しにChatHPTに漫才のスクリプトを書かせたら回答が遅かった上に面白くなかった。)そんなことはなかった。地域性、お客さんの種類、劇場のつくりなど様々な角度の分析がなされていて、まさに過剰考察だった。しかも、これだけの詳細な分析が話し言葉に近い形でセルフツッコミ入りだ。他の分野になかなかない気軽さでしかし密度が高い分析だった。
自分が詳しくない分野に対する分析された本を読むのは楽しいことを知った。他の分野でも同じような本があれば読んでみたい。