読書日記166「あしたの名医2―天才医師の帰還―」-藤ノ木優
1巻の登場人物が穏やかであまり医療小説あるあるの癖が強い人物が出てこないなと思っていたが、この巻から2人も登場した。教授に指導を受けた過去がありながら教授ルールを改革しようとする医師と、モチベーションの高さが若干空回りしている研修医だ。
ある日、極めて難しい状況にある妊婦が搬送されてくる。母体と胎児どちらの命も危険な状態にある中で医師たちが奮闘する。厳しい状況の中で患者とその家族、医師、看護師それぞれが最善を尽くす様子に感動した。母子のその後気になっているが、この巻には描かれていなかった。前作から1年間隔で出版されていることを考えると続きは9ヶ月後くらいだろうか。楽しみに待ちたいと思う。