
読書日記178「息子のボーイフレンド」-秋吉理香子
最近読んできた本の傾向とは違うこの本がいきなりおすすめに表示された。レビューがそこそこ良かったので読むことにした。
同性愛に関する物語で当事者と周囲の人物の葛藤が描かれている。特に、主人公の父親が他人事ではないから理解があるように振る舞えていることに気付かされた場面では色々と考えさせられた。自分が主人公の父親と同じ状況になった時、そこまで差別的な対応取るとは思わないが、急に他人事でなくなったことに対する動揺は感じるかもしれないと思った。
恋愛部分に関しては爽やかには描かれており、楽しむことができた。短い物語の中でLGBTに冠するさまざまなテーマが盛り込まれており、勉強にもなった。