読書日記149「リーチ先生」-原田マハ

作者の本は絵画が表紙に使われているものが多いが、文字だけのこの本が目に止まった。日本に来たことのあるイギリス人の陶芸家、バーナード・リーチをモデルにした作品だと知り、面白そうだと思い、手に取った。

この本を通してバーナード・リーチについてはもちろん柳宗悦の民藝運動や彼が所属していた白樺派に対しての理解を深めることができた。学生の頃は人物名とキーワードだけを結びつけてほぼ丸暗記だけしていた内容を深く学ぶ楽しさがあった。何が文化として捉えられのか、そしてそれが普及するかはそのものに対する人々の向き合い方に影響を受けるものだなと感じた。

原田マハさんの作品は絵画の作品しかほとんど読んだことがなかったが、陶芸に関するこの本も面白かった。陶芸は絵画ほど流派何分れていないからか事前知識が少なくても楽しむことができた。

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