無駄なく綺麗なフォームで体を壊した?見せかけだけだった弾き方を考える。
■理想のフォームを追求してたはずが破滅壊滅。
「二十歳そこそこでここまで体が固まってるやつは珍しい!」
なんて、整体師さんに呆れられた話をブログやこのnoteでも話してきました。
その原因はどう考えても無理のあったベースプレイ。姿勢が悪い。フォームが悪い。力の入れ方が悪い。
にもかかわらず、長時間の練習を続ける。無理のあるスケール練習でもひたすら繰り返す。
体なんて壊してなんぼ、疑問を抱くよりも先に動け練習しろ、そんな感じで毎日を過ごしてました。
その日々を改めて振り返ってみて、ちょっと気になってしまったのが今回のテーマ。
【無駄のないフォーム】
恐ろしい事に、バタバタ酷く見える運指をやってたから怪我をしたって話ではなく、むしろその真逆だったんですね。
実は、見た目にはとても理想的だった、自分自身にも実感があった、自慢や誇りだったという、その何とも不思議な事実について考えたくなりました。
これ、ナルシストじゃん自惚れだよって話で終わりには出来ないんです。
かなりハイレベルなベース工房でも「よく練習してるな!」「プロの〇〇さんより弾けてるかもしれない!」なんて言われるぐらい、自分のフォームは十代の学生時点で綺麗でした。
音楽学校の先生から見ても「あいつは俺より弾けてるかもしれない・・・」なんて言われるぐらいだったり、真面目に練習もして綺麗なフォームを手に入れてました。
でも明らかに変です矛盾してます。
先程、怪我の原因の中に「フォームが悪い」と挙げているのに見た目は凄く綺麗だった、動きも滑らかだった、最小限の動作を実現してるように見えた。
何も間違ってない事をやってた、努力して正解の道を歩んでたからこそ、確かな成果が出てたって事になりそうなんです。
指板からほとんど指が浮かない。必要最小限を常に心がけている。無駄がなく洗練されて見える。メタル系のギタリストでも驚くぐらい速く指が動く。
そんな結果が出てるのに、
「お前の左手は全然ダメだ!そんなんじゃ良くなりっこない!」
これを言える人って、そうそういないんじゃないかと思います。
だからこそ、今の自分がツッコミ入れなければいけません。
一体、何が悪かったのか?
それは、
【身体を固めすぎ】
ここで冒頭の話に戻ります。
普通に考えれば誉め言葉?
「無駄がない!」
「最小限!」
「理想の形!」
それ最高じゃん、凄いじゃん、褒めるしかないじゃん、何が悪いの何が失敗なのって言いたくなりそう。
でも大問題なのは、
【身体を酷使してそれを演出している】
これなんですね。
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