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奇妙な華が咲いていた
アニメ版「惡の華」を観ました。
あまりアニメを観たことが無かった私の中では衝撃でした。
もっともっと他の日本のアニメ作品を観てみたい。
そう思うきっかけとなりそうです。
ここでは惡の華のどのあたりが好きであったのか、感想を話したいと思います。
※極力ネタバレは含まないよう気をつけましたが、真っ新な状態で作品を楽しみたいと考えている方は、読むのをお控え下さい。
きっかけ
SNSでよく話をしている女性が「この作品がよかった」。と言っていたので、ネット上で一話目を観てみたのがきっかけでした。
私の悪い傾向として、いつも一話目が面白くなければ観るのを止めてしまいがちであるのですが、惡の華は一話目から夢中になり
その日のうちに全話観てしまいました。
この作品の原作は漫画です。
ですがいきなりアニメから観て、現時点でアニメを観終えてこの感想を書いている状態です。
漫画では4巻の途中までがアニメとしてつくられたそうなので、また漫画も購入予定です。
鬱蒼とした世界観
巷では「原作絵でやってほしかった」。「誰得」。といった厳しい意見が非常に多く見られます。
レビュー記載のサイト⇒ 猛烈に気持ち悪い。アニメ「惡の華」にネット騒然
ですが私としてはあの雰囲気が好きなのです。
私得です。
暗くて鬱蒼としていて、登場人物が生きている世界をそのまま表現したような世界観と、日本のテレビアニメでは史上初の全編ロトスコープを用いた作品ということもあり、よりリアリティがあって話の中に入り込みやすかったです。
なんなら、奇妙なものが好きなのです。
求めていたものです。
曲も最高でした。
心を揺さぶられるような恐ろしさを感じます。
頭の中では「精神崩壊曲」と呼んでいます。特別怖いシーンが出て来るわけではないのに恐ろしいというところも魅力です。
心理的要素を含む
なぜ惡の華にこんなに夢中になったのか、考えてみたのです。
主人公は本が好きで、部屋には大量に本を積んでいます。
そしてお気に入りの本である「惡の華」をずっと読んでいます。
クラスでは友達と話すことより、本を読んでいる方が好きなのですね。
そういった点で、自分と重なり合う部分があったのではないかと思います。
かといって重なり合う部分がありつつも、尊敬できたり好きな部分が無いと、感情移入できないので楽しめません。
主人公は途中失敗もしてしまいますが、それでも非常に人柄が良く、私の中で好きであると心の底から思ったので楽しめました。
一見、学園もののストーリーではあるのですが、よくある日常というよりはもっと心理的要素を含んでいます。
私の心の中で奇妙な華が咲きました。
ところでこの「惡の華」というタイトルの作品を話の中で取り扱っているのですが、この作品は実在します。
話の中では旧字体が使われているので、実際に売られている本のタイトルでは「悪の華」となっています。
私としてはこの作品も読んでみたいと考えています。
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