ここが私の居場所
不必要に周囲の人と関わりを持ちたくない。
自分の時間を邪魔されたくない。
そんな感じでずっとやってきたわけですが、数年前に「面白いから」。と勧められた漫画があり読んでみたところ、その作品に出てくるヒロインが正にそんな感じでした。
今回は、お気に入りの漫画作品をご紹介したいと思います。
映画に関連した話なので、映画好きや特定のものに興味を持つマニアにもおすすめです。
☆読んだことがないという方もいらっしゃると思うので今回はネタバレは含みませんが、いつものように少しでも知らない状態で読みたいと考えている方は、作品タイトルより下の文章からは読むのをお控えください。
ケンガイ
今回ご紹介する漫画は「ケンガイ」という作品です。(全3巻・完結)
大瑛ユキオさんという方が描かれています。
主人公は23歳の男性、ヒロインは24歳の女性です。
主人公の男性はTSUT〇YAのようなメディアを取り扱う店でバイトとして働くことになったのですが、職場では派閥があり、自分は陽気なタイプ側の人間だとバイトメンバーに認識されてしまいます。
しかし主人公が気になったヒロインの女性は陰気なタイプ側、所謂「ケンガイ」にいます。
どうにかしてその女性の気を惹こうと、彼女が好きだと話す映画を観てみたり映画に誘ったりと、ありとあらゆる手段を使って彼女のことを知ろうとしていくのですが、ケンガイにいる彼女の心を掴むのは思いのほか手強く...といった話です。
※今の私の説明だけでは伝わりにくい部分もあると思うので、気になった方は別のサイトで再度ケンガイのあらすじや、試し読みなどをチェックしてみてください。
参照⇒ ケンガイ
惹かれた理由
このマンガは私にとって特別です。
というのも、このヒロインの性格まではいかないと思いますが、おおよそ私は彼女のような人間に近いと思うからです。
(そして似ていると感じたから、この漫画を勧められたのだと思います)。
私が外で働いていた時は誰とも飲みに行かず、仕事が終われば即帰宅していました。職場の人間のことなど知りたいとも思わず深い話をしようとも思わなかったので、このあたりの考えがヒロインと似ているのだと思います。
この作品は映画をメインに物語が進んでいくのですが、ヒロインはとにかく映画が好きです。
好きすぎて、生活の軸が映画になっています。
映画のためなら時間もお金も惜しまず、映画に関連しているものであればDVD、映画館、成人映画館、映画の本、映画の本のために図書館、監督に会う、監督のラジオ、近所の催し物の映画放映、職場でもDVDを借りたりなど、とにかく映画関連であれば何にでも手をつけています。
映画にお金をつぎ込みすぎて電気やガスが止まったり、給料日まで残り一週間を1,233円で過ごすといった毎月ギリギリの予算で生活をしているといったハングリーな生活を送る姿が魅力的です。
私としては、何かに特化して詳しい人が物凄く好きなのです。
このヒロインであれば映画に特化していますが、例えば私が好きな動画クリエイターの方であれば、蛇を50匹近くも飼っている、音楽が好きすぎてバンドをし、CDやレコードを大量に所持しているといった方がいるのですが、そういった特定のジャンルやカテゴリーに特化した方に惹かれるわけです。
こういった人におすすめ
漫画は誰が読んでもいいですし、少しでも気になったら読んでみてくださいといったところですが、あえて「こういった人におすすめ」という例を挙げるとするならば
・映画が好き
・特定のカテゴリーにのめり込んでいる
・崖っぷち生活ってかっこいいと思う
・自ら蚊帳の外をえらんでいる
・派閥なんてクソくらえと思っている
・アセクシュアル
といった方におすすめできるのではないかと思います。
女性であるヒロインに視点を置いて話してしまいましたが、“つい変な人間に興味を持ってしまう”という、うっかり自ら変人になってしまいがちな方にもぜひ。
★続編⇒ ここが私の居場所~調べてみた編~
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