舞台『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』ストーリーと感想
明治座にて、シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』12月28日(木)昼の部を観劇してきました。
今作で13作品目となる、る・ひまわり制作の年末お祭り舞台です。祝12周年!干支も一周したよ~♪
第一部はお芝居、第二部はショーの二部構成で、今年の第二部は「猿楽の日~近頃都で流行るものフェスティバル~1338」と銘打っております。
ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。
【演出】
原田優一
【脚本】
池田テツヒロ
【音楽】
かみむら周平
【出演】
相葉裕樹/内藤大希/石川凌雅、松田岳、前川優希、井澤巧麻、広井雄士、井深克彦/丘山晴己/井澤勇貴、伊藤裕一、加藤啓/大山真志、辻本祐樹/原田優一/上口耕平/ROLLY/水夏希
【ストーリー】
相葉裕樹と内藤大希が足利尊氏・直義兄弟として明治座で革命を起こす!!
世界初!足利尊氏を主人公としたオリジナルミュージカル!
誰よりも流されやすい主人公、ここに爆誕!
〈第一部〉オリジナルミュージカル「ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~」
朝廷が南北に分かれる混迷の時代を描いた軍記『太平記』をモチーフに、朝廷と幕府の覇権争いに巻き込まれる武士たちの奮闘を描く。
主人公は源氏の血を引く足利尊氏。時代の大きな波や、周囲の圧に翻弄され、流され、それでも自分らしく生き抜いた足利尊氏の想いを描く壮大なミュージカル。
日本全土を巻き込んだ史上最悪の兄弟喧嘩“観応の擾乱”はなぜ起きたのか?激動の時代を駆け抜けた男たちの歴史ロマン。
〈第二部〉ショー「猿楽の日1338 ~近頃都で流行るものフェスティバル~」
室町時代の音楽番組。今、都で流行中のアーティストたちが集合。
総合司会:鯨井康介
<登場ユニット>
●鹿るGENJI 「奈良ダイス銀河★劇場」
奈良で大人気の貴公子アイドル。 ようこそ古都へ、遊ぼうよナラダイス。
●ActSTONES「イミネーッショ・レイン坊」
悪党の原石たち6人組が歌うサンクチュアリ。 偽物の雨にうたれても。
●新しい都のリーダーズ「キゾクブルー」
貴族よりも貴族ぶる4人組。 青い烏帽子被り貴族ブルー。
●ミュージカル『ナラジン』より「三種のジンギー」「ア・ホーリュー・ジ・ワー(あ、法隆寺は?)」
大人気ミュージカル『ナラジン』の出演者が集結。劇中歌を披露。
●THE ZEN「JI-AI(慈愛)」
噂のサンスクリット系アイドル。 禅の教えは「愛」。ただただ愛したい。
◇日替わりゲスト
12/28(木)昼夜:平野良
12/29(金)昼夜:藤田玲
12/30(土)昼夜:蒼木陣
12/31(日)昼夜:安西慎太郎
【相関図】
公演の詳細は下の【リンク】から飛んでみてね♪
【感想】
〈一部〉
客入れは和な楽曲が流れている。
美術はシンプル。盆の上に階段のあるモノクロな構造物があり回転する。場面転換ごとにプロジェクションマッピングで風景、地名、人名が投影される。わかりやすくて親切♪
オープニング、全員が舞台上に立ち合唱しているところから始まる。
冒頭のシーン、足利尊氏の弟 直義が死ぬシーンがラストにも出てくる。尊氏は直義を死なせないために奮闘するのだが、直義はやはり死んでしまう。だが実は違う世界線があった…。という感じを残して終幕する。
戦いと裏切りばかりで暗いといえば暗いのだが、根っからの悪人はいない。みなそれぞれ自分のすべきことを全うしようとし、背負った(背負わされた)責任を果たそうとした結果がこうなってしまった。時代がそうさせてしまったのだと思う。切ない…。
ミュージカルと銘打っているだけあって全員歌が上手い!安心して聴いていられる。過去作品では誰とは言わないが、ちょっとな~という方もおられたので。やはり無理っぽい方には歌パートはふらないほうがよいと思う。
ダンスも殺陣もキレッキレ!“ザ・ミュージカル”という感じの作品。ストレートプレイより複雑なストーリーがすとん!と入りやすく、ストーリーや人物を追っていく集中力が何割か少なめで済んだ。
相葉裕樹、センターが似合う華がある俳優だと思う。歌もダンスも殺陣もできるし、なにより容姿が綺麗♡
水夏希、さすが元宝塚雪組男役トップスター!娘役のときは可憐で可愛らしく、妻役のときは凛として美しく。カーテンコールにお召しの着物から仕立てたドレスが素敵♡
ROLLY、意外(失礼)にも演技が上手く、いろいろ面がありな後醍醐天皇役が似合っていた。
井深克彦、今年も出演おめでとう!かっちは永遠に“可愛い”枠で出演し続けていただきたい。“ドジっ子”ふゆ役は可愛いかったよ♪
上口耕平、相変わらずの色気っぷり♪
大山真志(兄役)、原田優一(弟役)の年齢逆転兄弟の衣装だけが現代風、というか兄が佐川急便、弟がクロネコヤマトの配達員の制服にそっくり。パクリ…じゃなくてたまたまということにしておく。るひまだから。登場した途端に客席がざわざわくすくす、急に動揺する大山真志。
「混ぜるな危険!取扱注意!」と演出の原田優一に言われてしまう加藤啓には絡まれて、舞台上で笑ってしまう大山真志。ゲラだね~。
〈二部〉
今年もやっぱり頭おかしい(誉め言葉)るひま。日比谷方面や元J事務所などから怒られないかと心配してしまう。公演タイトルからして危ない気がする。某公共放送の歴史ドラマにかぶせてくるスタイルは変わらないな~。
司会の鯨井康介は安心安全、良心的。ゲストの平野良とも息がぴったり。
ちなみに「ここは治外法権」と平野良。るひまのお祭り舞台第二部は日本の法律の範疇ではないらしい。そうか~納得♪
●鹿るGENJI 「奈良ダイス銀河★劇場」
元J事務所所属アイドルを彷彿させるアイドルグループ。ローラースケートはエアー。原田優一が笑わせにかかっていて、もちろん観客は爆笑。
●ActSTONES「イミネーッショ・レイン坊」
悪党の原石たち6人組が歌うサンクチュアリ。 偽物の雨にうたれても。
こちらも。。以下略。衣装もダンスもかっこいいのに、歌詞が微妙なのが安定のるひま。
●新しい都のリーダーズ「キゾクブルー」
貴族よりも貴族ぶる4人組。 青い烏帽子被り貴族ブルー。
紅白出場グループとは関係ないはず。。多分。
加藤啓がいるのでコントパートがあり、そして相変わらずひどいクオリティ(褒め言葉)。
ゲストの平野良「大人の膝小僧が見られるのはここだけ!」だそうな。意外にみんな小学生の制服とランドセルが似合っているのもよきよき♪
●ミュージカル『ナラジン』より「三種のジンギー」「ア・ホーリュー・ジ・ワー(あ、法隆寺は?)」
大人気ミュージカル『ナラジン』の出演者が集結。劇中歌を披露。
危ない、、Dには触れてはいけないと思うぞ。見つからないとよいね~。歌が上手いのでなおさら苦笑。
●THE ZEN「JI-AI(慈愛)」
噂のサンスクリット系アイドル。 禅の教えは「愛」。ただただ愛したい。
もう登場しただけで脱力しそうな雰囲気。
相葉裕樹、キャラがものすごく変~!怪しい宗教の人みたい。
相葉裕樹、『戦国鍋TV』を思い出したのは私だけではないはず。「ミュージックトゥナイト」のコーナーとかね。
松田岳、毎年第一部の芝居より第二部に命をかけているといわれていて、今年は更にステップアップしていた。狂気の沙汰で怖い~。
ROLLY、ギターを持って登場。細い!ぴったりと身体に張りつく革の衣装が似合う似合う。かっこいい♪
【余談】
今年はあまり寒くなくてよかった~。明治座は都営浅草線浜町駅からすぐだが、それでも冷えこんでいて風が強いと寒いから。
明治座は改装後だったようで客席の椅子が新しくなり、長座布団まで付いていて、もともとよい座席だったのが更に快適になっていた。るひまのお祭り舞台は4時間越えの長時間公演なので嬉しい♪
【リンク】
公式サイト
作品紹介
キャスト・スタッフ
第一部
第二部
公演概要
スペシャル
note デジタ・るコンテンツ
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