ネットの時代、ファッションブランドはターゲット層をどう獲得するか
こんにちは、Pomaloで学生インターンをしている杉田です☻
Pomalogでは「ファッションブランドにおけるコンテンツマーケティングとは何か」をテーマに、ファッション業界のデジタル担当(初心者)の方に向けて、役に立つ情報を多く発信していきます。ぜひ読んでください!
では、早速ですが次から内容に入りたいと思います。
ファッション誌の影響力は低下している
いきなりですが、質問です。
最近“ファッション誌”を買っていますか?
私自身、以前は毎月決まった雑誌を買っていましたが、スマホで簡単に欲しい情報を得られるようになり、最近は買う機会が減ってしまったなー…と。
好きなブランドの新作情報、最近のトレンドは、全部インターネット上で情報を得られるし、最近はネットでも雑誌のようなオシャレなものが多いです。正直、スマホがあれば情報を集めるのに困ることはないですよね。
事実、雑誌は全体のトレンドとしても発行部数が減っています。
下のグラフは雑誌全体の推移を表していますが、雑誌がマイナス傾向であるのは確かだといえるでしょう。
もうかつてのように、ファッション誌がトレンドを引っ張っていく時代ではなくなってしまったのかも知れないですね。
(昔)雑誌でブランドのターゲット層を囲い込んでいた
ここで、フォーカスをファッション誌に当てて、ブランドと雑誌の関係性についてお話しします。
ファッション誌はブランドのターゲット層を囲い込むという、重要なマーケティングの役目を果たしていました。つまり、ブランドは自社の系統や年代に近い雑誌に掲載してもらうことにより、ターゲット層を絞っていた、ということです。
好きな雑誌でよく登場するファッションブランドを好きになる、あるあるですよね?だってなりたいイメージに近づける洋服が揃っているじゃないですか。
ブランドはターゲット層の系統や年代が好きそうな“雑誌”という価値のあるコンテンツを通して、マーケティング活動を行っていたのです。
雑誌がユーザー(読者)にとって価値のある情報を届けるコンテンツだと考えると、雑誌は昔から行われていたコンテンツマーケティングであるといえるでしょう。
コンテンツマーケティング
=価値のあるコンテンツをユーザーに提供することによって行われるマーケティングのこと
近年、コンテンツマーケティングというワードが話題になっていますが、コンテンツマーケティングという概念自体は昔から存在しており、企業で既に実践されてきていたのです。
(今)ネット時代はブランドターゲット層を自社で囲む
ここで、少し話しを戻します。
わたしは始めに、雑誌は衰退してきているのではないか、というようなことを書きました。
ここで以下のような疑問が生まれます。
「雑誌が売れなくなってきているいま、今までのようなマーケティング手法でターゲット層を囲むのは難しいのではないか?」
情報は、雑誌からスマホで得る時代へと変わりました。
当然、ターゲット層を囲い込むためのマーケティングもそれに合わせて変化していかなければなりません。
ブランドはターゲット層を囲いこむために、雑誌に変わるコンテンツが必要なのです。
では、どのようにするべきなのか。
その答えは、
“ターゲット層はオウンドメディアで囲ってしまおう” です。
*ちなみに、オウンドメディアとはトリプルメディアの一つで、自社で運営するメディアのことを指しています。
トリプルメディア
=ユーザーが接触するメディアを3つに分類したもの
・ペイドメディア:有料で広告を出稿するメディア ex:雑誌、テレビ
・オウンドメディア:自社で運営するメディア ex: コーポレイトサイト
・アーンドメディア:ユーザーが起点となって発信するメディア ex: SNS
つまり、今まで第三者となる雑誌を経由してマーケティング活動を行ってきましたが、全部自社でやれるならやろうということです。
ファッション×オウンドメディアの事例
実際、ファッション企業はどのようなオウンドメディアをもっているのでしょうか?今回は、ファッションに関連する事例を3つ取り上げてみました。
①OMG PRESS
オーマイグラスが運営する メガネをテーマにしたライフスタイルコンテンツです。彼らはオウンドメディアを活用することにより、通常ネット上では売れないはずのメガネを売ることに成功しています。
サイトがとてもオシャレ!!
自分に似合うオシャレなメガネが見つかりそうですね。
ファッションブランドのオウンドメディアの成功事例ではないですが、オシャレなサイトは参考になりそうです。
②SHIPS MAG
ファッションに関するオウンドメディアの成功事例として、最もよく取り上げられている事例ですね。ファッション以外にも、ライフスタイルや話題の人物にフォーカスを当てた記事などがあります。
このサイトは雑誌をみるように楽しむことができます。
でも、紙の雑誌とは異なり、良い商品があったらその場ですぐ買い物できるのが良い点ですね!記事を読んでいる間に欲しいモノが増えて、ついつい散財してしまいそうです。
ファッション以外の、「いま会いたい話題のひと」を特集する記事などでも、商品と絡めており、購入できるようになっているのがおもしろいです。好きな女優さんが着ていた服と同じものをすぐ購入することができるなんて、素敵ですよね!
SHIPS MAGは読んでいるユーザーが、つい買いたくなってしまうような魅力がたくさんありました。ファッションブランドがオウンドメディアを制作する上で、ぜひ参考にしてもらいたい事例です!
③KOMERU
また最近では、リユースビジネスを行うコメ兵がファッション事業において、ブランドリユースの拡大のためにオウンドメディア「KOMERU」を開設したことがニュースで取り上げられていました。
KOMERUでは、リユースアイテムをどうオシャレに日常に取り入れていくのかのヒントが沢山あります。
ヒントを与えることによって、賢くファッションを楽しむための手段としてリユースアイテムに手を出してみる人が増えそうですよね!
以上、ファッション×オウンドメディアの事例を取り上げてみました。
まだ事例は少ないですが、効果的なマーケティング手法としてオウンドメディアはファッション業界でも注目されているようですね!
ファッションブランドにとっての、オウンドメディアを持つメリット、つまりコンテンツマーケティングを行うメリットは何かついては、次回お話ししますのでお楽しみに。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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