いつか月も旅先になるのだろうか-『100%月世界少年』|読書
飛行機で海を渡るように惑星間航行の機体で月に降り立ち、物珍しげにその世界に踏み込んで行く日が来るとすれば、その背景には人類が存続しうる資源が月にあってのことだろう。
けれど、その資源をもただ消費し続ければ、再び人類は衰退の一途を辿る。
退廃的な空気の中で閃く鮮やかな色彩を描いたSF小説の読書記録。
あらすじ2000年後の未来、月で稀に生まれる〈第四の原色〉の瞳を持つ子供たちは、法律で生涯ゴーグルの着用を義務付けられている。その瞳を見た人間は錯乱をきたすためだ。
地球の少女