『若草物語』を読んで
貧しいけれど、みんなで助け合って生きている4人の姉妹達のお話。
昔に読んだことがあったのですが、内容を忘れていたので再読しました。
このお話の中で印象的だったのは、姉妹達が毎日家の仕事ばっかりせずにだらだら過ごす方が幸せだと言い、お母さんが実際に休みを与えて、そのようにさせた場面です。
それぞれが自分の家の仕事をしなくなり、みんながギスギスし合い、毎日が楽しくなくなりました。
姉妹達は、毎日を楽しくするには、それぞれが自分の仕事をしてお互いを助け合うことで、家が楽しくなる、そして暇になったとき、今までしていた仕事が楽しく思えるということをこの経験を通して理解しました。
「では、かあさんのいうことを聞いて、もう一度、小さい荷物をしょうのですよ。たまには重く思えても、みんなのためになり、なれればかるくなっていきます。はたらくことは健康によく、たいくつはしないし、わるい心も起こらないものです。身体にも心にもよく、お金や流行ものなどより、精神力や独立心を与えてくれます」
毎日やることがあるというのは、とても贅沢なことなんだなと感じました。
またこのお母さんは働きすぎもよくない、と娘達に教えています。
「はたらくにもあそびにも、時間をきめて、毎日を有益にたのしく送って、時間をじょうずに使い、時間のねうちをさとるようにしなさい。それができたら、貧乏でも、娘時代をたのしくすごせるし、年をとってからも後悔することなく、この人生をりっぱに生きていけるのです」
自分の役割を担い、お互いを思いやり、生活を工夫して楽しむ。
娘達とお母さんから教えてもらいました。