Tanaka

アメリカ、テネシー州の片田舎に住んでいます。 食べること、旅行、本を読むことが好きです。

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アメリカ、テネシー州の片田舎に住んでいます。 食べること、旅行、本を読むことが好きです。

最近の記事

『真夜中の植物レストラン』を読んで

会社の上司がやっているレストラン。毎週金曜の夜だけの営業。 そこは植物で溢れていて、まるで都会にいるとは思えないよう。 主人公の菜乃はそこで自分の居場所を見つけ、自分の人生にとって大事なことを見つける。 植物レストランって響きだけで、癒されそう〜。 主人公の菜乃は仕事でもプライベートでも上手くいかず、そんな時に植物レストランと出会った。そこはたくさんの植物で溢れていて、畑もあって。 畑で収穫された野菜を使って、料理が作られていく。 大好きな人たちと美味しい料理を食べるって

    • 『HSPあるある!』を読んで

      HSPって言葉。最近になってメディアでよく目にするようになりました。その性質を知れば知るほど自分とピッタリと当てはまって驚きました。 今まではこんな自分はあかんから変えないと、こんな考えしたらあかんと自分を責めていました。でもこんな考えをするのも自分で、これでいいんだと思えるようになってきました。 今までは嫌なことは避けたらあかんと思って、苦手なことや嫌なことにも真正面から突っ込んでいました。そしてめちゃくちゃしんどくなって辞めてしまうというオチ… でも最初から苦手なことやし

      • 『浅草ちょこれいと堂』を読んで

        ショコラティエールとイケメン茶道家のお話。 ショコラティエールの麗子は人気チョコレート専門店を辞めて、新しい仕事を探すもなかなか採用までには至らず苦戦。そんな中、茶道家である理人と出会い、彼が新しくオープンさせようとしていた浅草のお店「浅草ちょこれいと堂」で働くことになった。 このお話の中で素敵だなと思ったところは、茶道家の理人が人付き合いで悩んでいる麗子に茶道の精神「和敬清寂」についてアドバイスした場面でした。 わたしは学生の頃、茶道部に入部していたものの、茶道の精神に

        • 『風のベーコンサンド』を読んで

          東京での仕事を辞め、今は寂れつつある高原でカフェをはじめた菜穂。 うまくいかないこともあるけれど、美味しいものは人を笑顔にする。 たくさんの美味しい料理が出てくるお話でした。 美味しい料理。ある人にとっては、それは高級なレストランで有名なシェフが高価な食材を使って作る料理かもしれない。でもある人にとっては小さい時にお母さんが作ってくれた甘いカレーかもしれない。レストランの料理は間違いなく美味しいはずなんだけれど、作ってくれた人の顔が見えて、心がこもっているものには敵わない。

          『ピンク・バス』を読んで

          妊娠がわかった主人公サエコのもとに、長らく音信不通だった夫の姉である実夏子が現れた。サエコの家に住み着いた実夏子は奇妙な行動ばかりとる。夜中に化粧を始めたり、冷蔵庫のハムを丸ごと食べ始めたりと。 読了後、不思議な感じになりました。なんだかふわふわとスッキリしない感じ。 サエコは妊娠がわかって、自分はみんなと同じになれたと喜んだ。サエコの周りの友達は結婚して、子どもを産んでいたから。 そんなサエコだけれど、学生時代はホームレスの男子大学生と生活をともにしていた時期もあった。

          『ピンク・バス』を読んで

          『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』を読んで

          丸岡いずみさんがうつ病になり、克服されるまでが書かれた本です。 この本を読むまで、丸岡いずみさんがうつ病になって克服されたということを知りませんでした。綺麗なアナウンサーだなぁ、宮根さんとのやりとり上手いなぁ、と思っていつもテレビを見ていた記憶があります。 うつ病になる前の丸岡さんの仕事ぶりを読むと「こんなにめちゃくちゃに働いていたら、うつ病になるわ。。。」と思ってしまうような激務です。でも本人としては仕事を楽しんでいて、辛いとは思っておらず、もっと頑張りたいと思っていた

          『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』を読んで

          『毎日、無理なく、機嫌良く。』を読んで

          モデルの香菜子さんによる、エッセイです。 毎日を機嫌良く生きるヒントが書かれていました。 暮らしの中でうまくいかないことだったり、ちょっとイライラしてしまったときの解決方法を考えるヒントとなりました。 素敵な方法だなと思ったのは、「ニコニコすることを見つける」ということ。 誰かに何かをしてあげたり、親切にすると、「ありがとう」と言われて嬉しくなったり。ニコニコは連鎖しています。いつもニコニコしている人の周りには人が集まるし、その人のもとへ行きたくなります。わたしもいつもニ

          『毎日、無理なく、機嫌良く。』を読んで

          『「いい猫だね」』を読んで

          岩合さんが世界で出会った猫との物語。 私は犬派です。でも最近友達の飼っている猫と触れあう機会があって、猫の魅力に取り憑かれています。犬のように感情表現が大きくないけれど、尻尾のちょっとした動きでそれを表現しているところとか、何気なく空気を読んでるところとか、興味なさそうにしていると思いきや、スリスリしてくるところとか。 犬と違って予想できない反応をしてくれるところがおもしろくて、見ていて飽きないです。 そして、この本には岩合さんが旅先で出会った猫とのエピソードが書かれてい

          『「いい猫だね」』を読んで

          『八重山おばぁのぬちぐすい』を読んで

          「ぬちぐすい」とは、沖縄の言葉で「いのちのくすり」。 八重山諸島でみつけた、たくさんの「ぬちぐすい」。 それは生きるための食べ物であったり、人との繋がり、心の支え。 この本を読んで印象に残ったのは、石垣島で出会ったタマヨおばあさんのお話。 タマヨおばあさんはちまき作りの名人。ちまき作りは、まず竹の葉をゆがくところから始まる。丸2日かけて作られるちまきは、家族みんなの大好物。そんなタマヨおばあさんの言葉。 「美味しく食べるものもよ、難儀せんと美味しく食べられないよ」 ネ

          『八重山おばぁのぬちぐすい』を読んで

          『ふたりだからできること』を読んで

          ひとりでもできる。でもふたりでできることはもっとたくさんある。そんなことを教えてくれる本です。 この本にはふたりでできることがたくさん書かれています。 ひとりを否定しているわけではなく、ひとりもいいけど、ふたりもいいと感じさせてくれます。 印象に残ったのは、ひとりで何かをするのは楽(ラク)だけど、ふたりで何かをするのは楽(ラク)ではないけど楽しいっていうことでした。 ふたりで何かするときは相手とコミュニケーションをとって、自分の思いや考えを伝えて、相手の考えや思いも聞いて

          『ふたりだからできること』を読んで

          『相談の森』を読んで

          燃え殻さんが人生相談に答えてくれる本です。 燃え殻さん。この本を読んで初めて知りました。テレビ業界で働いている方なのですが、ツイッター界で有名な方だそうです。 この燃え殻さんが読者の方からの人生相談に答えてくれる本です。ズバッと解決方法を教えてくれるわけではないのですが、燃え殻さん自身の経験から、こうすればいいかもね〜という押し付けではなくひとつの提案のように回答してくれるんです。その回答が優しくて、心がじんわりしました。時には、ズバッとこうしてくださいと回答しているもの

          『相談の森』を読んで

          『勝間式 超ロジカル家事』を読んで

          仕事をしていて、不便なことや面倒なことがあるとそれを解決しようとするのに、いざ家事になると、やっていることは昔と変わらない。おばあちゃんやお母さん達と同じことをやっている。 そんな家事に対する考え方を変えてくれました。 なんとなく家事は手を抜かず、きっちりやるのが一番良いと思っていたけれど、ラクして良いんだと思わせてくれました。 調理家電やお掃除ロボットで美味しい料理を食べ、綺麗で清潔な部屋で過ごすことで健康にも繋がり、家電の購入で初期投資の費用はかかるけれど、後々の病気を

          『勝間式 超ロジカル家事』を読んで

          『再生』を読んで

          それぞれの主人公が挫折、後悔、絶望に直面するも、小さな出来事からまた新たに再生していくお話。 短編集なので、あっという間に読み終わりました。 人生でとても辛い出来事に遭遇して、その時は「もうダメだ」と思うけれど、案外なんてことないきっかけで普通の生活に戻れたりします。それは誰かからの言葉だったり、貰ったものだったり、見た行動だったり。普段なら見逃してしまうような些細な出来事が、自分を動かしてくれることがあります。 この本では、それぞれの主人公は人生において辛い経験をしま

          『再生』を読んで

          『愛を伝える5つの方法』を読んで

          相手のためにこんなに頑張っているのに、なんでわかってくれないのか。 そんな悩みを持ったことがある人なら、この本を読むと納得することができます。 自分はこういうことをされると愛を感じると思っていることは、実は相手にとってはそうではない、ということを知って初めは驚きました。よく言われているのは、自分がされて嬉しいと思うことを相手にもしたら良いよ、というものだったので。 この本によると、人によって愛を感じる第一言語(方法)が5つに分けられるそうです。 ①肯定的な言葉をかけられ

          『愛を伝える5つの方法』を読んで

          『若草物語』を読んで

          貧しいけれど、みんなで助け合って生きている4人の姉妹達のお話。 昔に読んだことがあったのですが、内容を忘れていたので再読しました。 このお話の中で印象的だったのは、姉妹達が毎日家の仕事ばっかりせずにだらだら過ごす方が幸せだと言い、お母さんが実際に休みを与えて、そのようにさせた場面です。 それぞれが自分の家の仕事をしなくなり、みんながギスギスし合い、毎日が楽しくなくなりました。 姉妹達は、毎日を楽しくするには、それぞれが自分の仕事をしてお互いを助け合うことで、家が楽しくなる

          『若草物語』を読んで

          『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』を読んで

          不思議な駄菓子屋さん。 そのお店で売っている駄菓子は見たことのない珍しいものばかり。 そしてこのお菓子には不思議な秘密があって、食べると幸せになるかもしれないし、不幸になるかもしれない。 小学生の頃、近所に駄菓子屋さんがあって、100円もあればたくさんお菓子が買えたことを思い出しました。 最近では駄菓子屋さんを見ることはめずらしく、子ども達はどういうお店でお菓子を買っているのか気になります。コンビニやスーパーでも駄菓子を売っているのを見かけたことがあるので、そういうところで

          『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』を読んで