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『わが家』を読んで

家族とは…

幼い頃に目の前で父親に家出をされた一歩。30歳になるも、定職につかずレンタル家族の仕事を続けていた。
そんなある日、依頼者の一人がたまたま一歩の妹であるほの香であった。結婚することになったので、父と兄を依頼したいというのだ。それをきっかけに父を探すこととなる。

家族とは…愛情。幸福。執着。妬み。嫉妬。恨み。

家族とは本当にいろんな形があるんだと思った。
完璧な家庭環境で育った人なんていないのではないだろうか。どの家庭にもやはり何か欠けているところもあれば、過多なものがあるはずである。
いびつだけど家族。離れていても家族。誰ひとり血がつながっていない家族。
正しい家族の形なんてない。

わたしが小さい頃、父は仕事ばかりの人だったので、わたしのことなんてどうでもいいんだろうなと思っていた。
ある時、わたしがまだ赤ちゃんだったの頃のアルバムを開いた。そこには父がわたしをお風呂に入れていた時の写真がたくさん挟まっていた。小さなわたしを抱いて、父は笑っていた。わたしは望まれてこの世に生まれてきたんだなと思った。

この本は家族とはなんだろうと考えさせてくれる本でした。思わず泣いてしまったので、家で読むことをオススメします。




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